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2020 年度 実施状況報告書

マルチエージェントモデルによる自治体病院の統合可否と人工知能評判分析の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K09960
研究機関保健医療経営大学

研究代表者

川島 秀樹  保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 教授(移行) (90516931)

研究分担者 林 勝裕  保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 教授(移行) (10516983)
永石 尚也  山形大学, 大学院基盤教育機構, 講師 (20782923)
後藤 浩士  保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 准教授(移行) (20808852)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード評判分析 / テキストマイニング / KHcoder / 公立病院 / 統合問題
研究実績の概要

2020年度は、八女・筑後医療圏における公立病院について、テキストマイニング手法の一つであるKHcoderを用いた評判分析を行った。研究の目的は定量的に分析することで、結果を視覚化し、分析対象となる言葉を抽出することにある。
分析について、品詞別抽出語リスト、Key Word in Context分析、共起ネットワーク、自己組織化マップ、クラスター分析、抽出語対応分析を用いた。抽出語は「医療、医師、救急、安心、運営、改善、信頼、存続、痛み、連携、合併」などがあげられており、「救急」というキーワードが印象的で、公立病院を継続してほしいという住民の意思表示がみられた。
また、公立病院の評判についてネガティブ・ポジティブ分析を行った。東北大学が構築した日本語評価極性辞書を使い、Accessデータベースを用いて集計したところ、集計値は-102.26、平均値が-0.46となりネガティブな評価であった。今後は、情報採集のツールを充実させ、評判分析について確実性を高めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2018年度は病院のアンケート分析、2019年度はマルチエージェントモデルをゲーム理論に応用し、自治体病院の統合可否について論じた。2020年度は、人工知能の一部であるデータマイニング手法を使ったKHcoderという分析ツールを使って評判分析を行った。このツールの出来が極めて良いので、純粋な人工知能理論によるLinix研究を行わなくても、評判分析に関しては十分であると感じている。ただ、最新の研究分析を注視しながら、引き続きKHcorderに勝るツールを検討していきたい。

今後の研究の推進方策

地域において、公立病院の赤字経営が問題になっている。病院の統合などによって、地域医療のセーフティネットである一つの公立病院が閉鎖されることによる社会的影響は大きい。2021年度は、公立病院の統合による経済的インパクトに関し、福岡県八女市の公立八女総合病院、熊本県山鹿市の山鹿市民医療センター、佐賀県小城市の小城市民病院の経済効果を算出する。総務省の病院決算情報(財務諸表)、地域産業連関表、地域経済分析システム(RESAS)の3点からデータ分析を行う。
つぎに、統合の結果の実情として兵庫県北播磨総合医療センターについての現状を調べ、統合した場合の成功事例を論じてみる。
最後に、赤字公立病院を抱える地域の各市町村にベストプラクティスを提案したい。

次年度使用額が生じた理由

金額が小さい書籍類が多いので、誤差が生じた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] テキストマイニングを使った病院の評判分析 -KHcoderを利用してー2021

    • 著者名/発表者名
      川島秀樹・後藤浩士
    • 雑誌名

      JAPA九州

      巻: 44号 ページ: 25-30

    • 査読あり
  • [学会発表] テキストマイニングを使った公立病院の評判分析2020

    • 著者名/発表者名
      川島秀樹・後藤浩士
    • 学会等名
      日本計画行政学会

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公開日: 2021-12-27  

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