昨年度に引き続き、本学「医系の化学実習」に沿って行う態度評価について、評価データを収集し、また評価項目や実験指導と両立できるような評価方法の改善点を探ることを当初計画した。しかし、実習の実施方法がCOVID-19によりすべてオンライン実施となり、実習項目によっては内容が大幅に変更され、昨年度までと同じ内容の実習項目でも進め方や評価物の評価方法が大幅に変更された。 実習開始時に行う少テストについては、当日実習を行うにあたってのごく基本的な手順や学習目的など、最低限わかっているべき簡単な内容を学習評価項目として評価していたが、オンライン実施により予習方法が変更されたためそのまま継続的なデータとして利用できるかどうかは要検討項目である。一方、これまでの実習では個人実験においては、全体を大きく3グループに分けて順次実施していたが、オンライン実施では一斉実施としたため、グループごとにより同等な条件での小テスト実施となるなど、評価の質が向上している可能性も期待できる。 また、実習中の態度についても対面実施では遅刻欠席や私語や居眠り、スマホ使用など様々な評価項目を設けて態度を評価していたが、オンライン実施では主として遅刻欠席早退、提出物の遅刻などにとどまった。ただし、オンライン実施環境が整わない学生もいたため、その点も考慮する必要がある。 現在、振り返りとして、対面実施とオンライン実施でそれぞれ収集したデータの共通点・相違点の洗い出し、継続的なデータとして扱えるデータがないかどうかなどについて検討している。
|