研究課題/領域番号 |
18K09994
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
布施 泰子 茨城大学, 保健管理センター, 教授 (60647725)
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研究分担者 |
渡辺 慶一郎 東京大学, 相談支援研究開発センター, 准教授 (10323586)
丸谷 俊之 東京工業大学, 保健管理センター, 准教授 (20642177)
本田 善一郎 お茶の水女子大学, 保健管理センター, 教授 (70238814)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | うつ / 女子大学生 / 要因 / 心理社会的 |
研究実績の概要 |
(1)質問紙調査:茨城大学の学士課程4年生と修士課程2年生を対象として、2019年度と同様の質問紙調査を行った。質問紙は、大学入学以前と入学後の負のライフイベントの経験の有無を問う質問と、既存の不安とうつ状態のスクリーニングツールであるK10(10項目について全くない0からいつも4までの5段階で回答)で構成されている。2020年度は約500の回答を得た。2019年度に得た約700の回答と合わせて試験的な分析を行なった。性別とK10の回答が得られたのは1140名からで、K10の中央値は3であった。カットオフ点である15以上のスコアをつけた学生はおよそ7分の1であった。この割合は、男女で有意差がなかった。性別違和、性差別の経験のある学生のK10のスコアが高い傾向があった。 (2)追跡調査:2019年度に行なった質問紙調査で、追跡調査に参加することに同意した学生を対象に、追跡調査を行なった。追跡調査の内容はK10である。60人から回答を得た。K10の中央値は8であった。カットオフ点である15以上のスコアをつけた者は19人であった。解析方法について検討中である。 (3)関連論文の執筆と発表:本研究に関連する論文の執筆と発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度は、COVID-19の感染予防対策で大学保健管理施設の教員がおしなべて多忙であり、他大学の調査協力を得ることが難しかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に、2回目の追跡調査を行う。全てのデータが揃った段階で、ライフイベントと不安抑うつとの関係、卒業前後での変化について解析を行う。結果をまとめて学会発表と論文執筆の準備を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の流行の影響により質問紙調査が予定どおりに進まず、次年度使用分が生じた。2021年度に実施する予定の追跡調査、成果発表に使用する。
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