研究課題/領域番号 |
18K09994
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
布施 泰子 茨城大学, 保健管理センター, 教授 (60647725)
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研究分担者 |
渡辺 慶一郎 東京大学, 相談支援研究開発センター, 教授 (10323586)
丸谷 俊之 東京工業大学, 保健管理センター, 准教授 (20642177)
本田 善一郎 お茶の水女子大学, 保健管理センター, 特任教授 (70238814)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 女子大学生 / うつ病 / 社会的要因 / 男女共同参画 |
研究成果の概要 |
うつ病は男性より女性に多いことが知られている。男女差の要因として、女性ホルモンの影響などの生物学的要因が強調されているが、社会的要因については十分に検討されてこなかった。日本の社会において、女性は社会的な弱者であり、このことがうつ病の発症に影響しているのではないかと考えられる。そこで我々は、うつ病と診断された女子大学生のカルテを調査した。カルテ調査からは、小児期のネガティブライフイベントがうつ病の発症と関連していることがわかった。また、男女の大学生を対象としたアンケートを行った。アンケートからは、女子大学生の精神的健康度の低さと、暴力の被害や性差別の経験が関連していることがわかった。
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自由記述の分野 |
精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、女性のうつ病は、女性が男性に比べて性差別を受けやすいことや、男性に比べて暴力の被害者になりやすいことなど、女性が社会的弱者であるということの影響を受けていることが明らかとなった。この結果は社会的意義が大きいと考える。残念な結果ではあるが、社会的要因は、将来的に変えていくことができるものでもある。
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