在宅医療を受けている患者に的確に救急対応をするためには、在宅診療を行う医療機関、消防、救急医医療機関との間で連携を図ることが重要である。 在宅療養者の救急搬送における大きな問題として、関係機関で情報の共有がうまくできていないことが挙げられる。この問題を解決するためには、在宅医療・救急医療で共通して使用できるトリアージシステムを構築することが必要である。 高齢在宅療養者のトリアージシステム構築する目的で、在宅高齢療養者の“もしも”の場合に受けたい医療・受けたくない医療を決定するプロセスであるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の推進と情報伝達のためのフレームワークとして、高齢者施設、消防機関、救急医療機関との連携を円滑にするための「ACPに基づいた救急搬送連絡票」を作成し、訪問看護師、高齢者施設職員を対象として「在宅医療・介護と救急医療の連携」とACP実践に関するセミナーを開催した。 今後、実際に運用開始した連絡票の効果を検証することで高齢在宅療養者のトリアージシステムの検証を進めていく
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