研究課題
基盤研究(C)
気道感染症ウイルスは主にエアロゾルを介して速やかに伝播するためクラスターや集団感染を引き起こす。室内のエアロゾル感染対策としてオゾン、二酸化塩素ガスが有用とされている。しかし、オゾンは比較的高濃度が除菌に必要となるため、人体に対する毒性が問題となる。一方、低濃度の二酸化塩素は有人環境下であっても有効かつ安全な感染対策に用いることが可能である。さらにHEPAフィルターの併用により、より効果的で安全な院内感染対策になる。
環境感染、感染予防
二酸化塩素ガスによるエアロゾル感染、水溶液による接触感染に対する抑制効果は基礎研究で確認されている。安全性についても問題ないことから人的、経済的に負担の少ない新たな院内感染の対策として利用できる。二酸化塩素ガス発生装置を病室内に設置することにより、人的な負担なく有効な微生物の低減効果が得られる。さらにHEPAフィルターと併用することにより感染予防効果が更に向上すると考えられ、二酸化塩素は院内感染にも優れた感染予防策である。