研究課題/領域番号 |
18K10013
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
古屋 博行 東海大学, 医学部, 教授 (10276793)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 薬剤耐性菌 / 人畜共通感染症 / ESBL / SARS-Cov-2 |
研究実績の概要 |
令和4年度は、以下の項目について検討を行った。 (1)ESBL産生大腸菌について、環境、人、動物の間での遷移について3つの常微分方程式を用いた簡易モデル(Bootonら、Lepperらの報告を参照)を使用した検討。 (2)2022年の厚生労働科学研究費事業「環境中における薬剤耐性菌及び抗微生物剤の調査法等の確立のための研究のこの結果が個体間の伝搬に与える影響について検討」の報告から、本邦での環境水中の耐性菌の動向をモデルに反映する手法について検討。 (3)疾病負担の観点からの最新報告であるGlobal trends in antimicrobial use in food-producing animals: 2020 to 2030. PLOS Global Public Health. 2023について文献調査。 (4)新型コロナウイルスも人畜共通感染症であり緊急研究として、感染者が 家庭内隔離された場合に同居者が予防対策として家庭内でもマスクをすることで感染リスクがどの位下るか論文としてまとめ、この結果をTokai J. Exp. Clin. Med. 2022 ;47(3):139-142に発表した。また、比較的長距離の空気感染例としてアイスホッケーの試合中にアイスリンクアリーナで発生したアウトブレイク事例から観客席における換気量を推定し論文を投稿し、採択された
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度は新型コロナウイルスによる第7波から第8波によるコロナ禍対応として、本医学部付属病院でも重症の入院患者が増え、特に第8波では職員の感染者も顕著となり病棟負荷が増した。そのため医療安全面業務も一層の増加があり、研究代表者が兼務している病院業務が輻輳したため本研究のエフォートが少なくなった。また、新型コロナウイルスに関する研究として、比較的長距離の空気感染例としてアイスホッケーの試合中にアイスリンクアリーナで発生したアウトブレイク事例から観客席における換気量を推定し論文を投稿、採択された(7月発刊予定)。
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今後の研究の推進方策 |
本邦での最新の環境中の耐性菌動向の結果を反映したモデルのパラメータの反映により研究のとりまとめを行う予定。SARS-Cov-2に関する研究結果については早めに公開出来るよう努力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症のため学会参加が全てWeb参加となり旅費が不要となった。令和5年度では成果発表のための学会参加費と英文校閲費に充てたい。
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