研究課題/領域番号 |
18K10019
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
藤枝 恵 久留米大学, 医学部, 助教 (80420735)
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研究分担者 |
内村 直尚 久留米大学, その他部局等, 学長 (10248411)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 希死念慮 / 自殺対策 / 睡眠障害 |
研究実績の概要 |
我が国の自殺者数は約2万人であり、交通事故死亡者数の5倍以上である。自殺者の8割以上がうつ状態であったという報告もある。このようなうつ状態の患者の割合は、内科診療所受診者の5.5~64%に上るが、内科ではうつ状態が見逃されることが多く、内科診療所の医師は自殺のリスクの高いうつ状態の患者を日常的に診察していることをほとんど意識していない。 そこで、申請者らがこれまでに明らかにしたうつ状態の関連因子を用いて、初診時に半年後の「うつ状態のリスク評価」を行う。そして、無作為化比較試験により、①うつ状態の発症、②希死念慮(死にたいという気持ち)を伴ううつ状態の発症、③うつ状態の慢性化に対する「うつ状態のリスク評価」の効果を算出する。研究対象は、内科診療所の初診患者、または過去半年以上受診していない患者で、35歳から64歳の者とする。慢性疾患などで常に通院している人を除くため対象者を限定する。該当者に順に調査に関する説明を行い、同意が得られれば対象者として登録し、登録時調査を実施する。 登録時調査では、対象者から、性別、年齢、身長、体重、教育歴、飲酒、喫煙などの生活習慣、婚姻状況、職業、既往歴、入院歴、治療中の病気、うつ状態の程度、希死念慮等についての情報を収集し、医療機関からは、主訴、診断、処方などについての情報を得る予定である。 当該年度は、新型コロナウイルスの流行により、調査を行う予定であった内科診療所での情報収集は不可能であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの流行により、内科診療所での情報収集は不可能であった。
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今後の研究の推進方策 |
内科診療所での情報収集が可能になりしだい、研究対象者からの情報収集を開始する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの流行により、内科診療所での情報収集が不可能であったため、次年度使用額が生じた。次年度使用額については、内科診療所での情報収集、データ解析にかかる費用に使用する予定である。
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