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2020 年度 研究成果報告書

宿主要因を考慮した食事由来の炎症とがんリスクとの関連を評価する大規模分子疫学研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K10037
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関愛知県がんセンター(研究所)

研究代表者

伊藤 秀美  愛知県がんセンター(研究所), がん情報・対策研究分野, 分野長 (90393123)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード食事由来の炎症 / 上部消化管リスク / 頭頚部がんリスク / 食道がんリスク
研究成果の概要

我々はDietary inflammatory index (DII) を食事由来の炎症の指標として測定し、がんリスクとの関連を評価した。本報告書では、上部消化管がんリスクとの関連を評価するために症例対照研究を実施し、その結果を報告する。関連の評価には条件付きロジスティック回帰モデルを用いた。DIIと上部消化管がんリスクとの間に正の関連が認められた。この関連は、食道がんと頭頚部がんそれぞれに認められた。頭頚部がんのうち、喉頭がん以外ではDIIの上昇に伴ってリスクが上昇していた。HPVやEBV持続感染との関連を示す上咽頭がん、下咽頭がんでは特にリスク上昇が著しかった。

自由記述の分野

がん疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、日本人を対象として初めて、DIIによって推定された食事由来の炎症上部消化管がんリスクとの関連を示すことができた。 交絡要因を考慮しても、DIIは上部消化管がんリスクとの間に統計学的有意な正の関連が認められた。この関連は、頭頸部がんと食道がんいずれにおいても一貫していた。 また、DIIスコアとの関連の強さは、部位によって異なっていた。がんの発症の重要な要因である慢性炎症に関わるウイルス感染と関連が知られている鼻咽頭がんと下咽頭がんで特にDIIとの関連が強かったことが興味深い。

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公開日: 2022-01-27  

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