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2020 年度 研究成果報告書

多国間を網羅する薬剤耐性細菌の耐性遺伝子集積配列を用いた分子疫学手法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18K10045
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関神戸常盤大学 (2019-2020)
神戸大学 (2018)

研究代表者

大澤 佳代  神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (50324942)

研究分担者 重村 克巳  神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (00457102)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード薬剤耐性 / 分子疫学 / 基質特異性拡張型βラクタマーゼ / カルバペネマーゼ / MLVA / MLST / プラスミド
研究成果の概要

神戸大学やインドネシアの関連病院から分離された薬剤耐性細菌について、2国間での薬剤耐性菌の分子疫学手法により解析を行い、インドネシア株と日本株の類似性が高いことを確認したほか、薬剤耐性遺伝子の局在性として染色体性とプラスミド性の菌株での系統的な違いが認められた。カルバぺネム耐性細菌からのNDM-1型カルバペネマーゼ遺伝子をもつプラスミドについて2つの系統が確認された。一人の患者から分離された緑膿菌株について、薬剤耐性に至る経過を追ったところ、分離株の全ゲノム配列決定により、薬剤耐性に影響を与える重要な一塩基多型を検出した。

自由記述の分野

感染制御学

研究成果の学術的意義や社会的意義

薬剤耐性細菌の染色体やプラスミド上に存在する薬剤耐性遺伝子を含む耐性遺伝子集積配列を基にした細菌株の相同性解析は、単なる細菌染色体間の比較だけではなく、薬剤耐性細菌株の耐性遺伝子の由来に基づく比較も加わるため、今後の分子疫学調査に役立つこととなる。日本国内だけでなく、インドネシアなどの多国間における抗菌薬使用状況などの患者背景因子と薬剤耐性細菌の分子疫学的比較を行うことで、新たな国際的感染制御対策の確立に寄与するものと考える。

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公開日: 2022-01-27  

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