研究分担者 |
滿田 直美 高知大学, 医学部, 特任助教 (30611389)
菅沼 成文 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 教授 (50313747)
栄徳 勝光 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 助教 (50552733)
西脇 芳典 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (50632585)
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研究実績の概要 |
落葉乳歯の測定方法については、液体クロマトグラフィー誘導結合プラズマ質量分析法(LC-ICP-MS)による先行研究は近年増加しているが、蛍光X線を用いた本研究と同様の測定方法の先行研究は無いため、2019年度も引き続き落葉乳歯の測定方法を確立するため、パイロットスタディを継続した。その結果、P, Ca, Ni, Zn, Hg, Pb, Sr, Cu, Cr, Mnなどのうちいくつかのの重金属について、特徴的な濃集を確認することができた。また、学内共同施設のインテリジェント顕微鏡を活用し、2018年度には確定に至らなかった、曝露時期を推定するのに必須であるneonatal lineを確認できた。 パイロットスタディでは、高知大学医学部附属病院口腔外科と連携をし、新たに5本の生体試料を入手し、(1)光学顕微鏡による断面観察、(2)操作電子顕微鏡(SEM)研究を用いたマッピング、(3) X線(ポリキャピラリー集光・KBミラー集光)、(4)インテリジェント顕微鏡による測定を実施した。なお、X線による測定は、高エネルギー加速器研究機構にて、同機構費用にて分担者が実施した(出張計6回)。 その結果、P, Ca, Ni, Zn, Hg, Pb, Sr, Cu, Cr, Mnなどのうちいくつかのの重金属について、特徴的な濃集を確認することができた。また、曝露時期を推定するのに必須であるneonatal lineを確定できた。 また、9月に代表者が京都で開催された国際学会、10月に分担者が福島で開催された国内学会にて測定方法について学会発表を行った。
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