研究課題/領域番号 |
18K10049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
島ノ江 千里 佐賀大学, 医学部, 教授 (10734064)
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研究分担者 |
松本 明子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10330979)
田中 恵太郎 佐賀大学, 医学部, 教授 (50217022)
西田 裕一郎 佐賀大学, 医学部, 講師 (50530185)
原 めぐみ 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90336115)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 網羅的エピゲノムワイド関連解析 / 11βHSD / 精神ストレス / HbA1c / コホート研究 / ストレス対処行動 / DNAメチル化 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本多施設共同コーホート研究のデータを利用して、精神健康と身体的健康に関与するメカニズムの解明に向けたゲノムワイド関連解析と網羅的DNAメチル化解析と関連するバイオマーカーについて検討した。その結果、感情表出と関連する遺伝子多型は見つかったが、精神ストレス、および5つの対処行動と有意に関連するDNAメチル化部位は検出できなかった。一方、我々が注目してきた11βHSDの活性を反映するバイオマーカーと精神ストレスとの関連を見つけたことから、11βHSDの活性に関与する遺伝子のメチル化解析を行ったところ、HbA1cと有意に関連するメチル化部位を見出した。
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自由記述の分野 |
疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神健康と身体的疾患の関連メカニズムについてのエビデンスは不十分なままである。GWASやEWASにより、精神ストレスに関与する新たな遺伝子多型やDNAのメチル化部位を検討することは、これまで未解明であった精神ストレスが疾患発症につながるメカニズムに寄与するエビデンスを提供できる。本研究で示唆された感情表出に関連する新規の遺伝子多型、精神ストレスと関連する新規マーカー、本バイオマーカーに関連するメチル化部位のHbA1cのレベルとの関連は、次世代の個別化医療に資するモニタリングマーカーの開発、予防対策、創薬の開発につなげることが期待できる。
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