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2020 年度 実績報告書

北海道在住後期高齢者の健康維持増進のための多重タスク運動に関する前向き縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K10072
研究機関北海道千歳リハビリテーション大学

研究代表者

森 満  北海道千歳リハビリテーション大学, 健康科学部, 教授 (50175634)

研究分担者 北澤 一利  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (00204884)
尚和 里子  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (30813919)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード後期高齢者 / 身体活動 / 前向き研究 / 基本チェックリスト / 介護予防 / 日常生活動作 / 認知機能 / 抑うつ状態
研究実績の概要

ふまねっと運動(以下、F運動)の実施者が多い北海道内8町において、町役場の協力のもとに、後期高齢者を対象とした調査研究を行った。基本チェックリストを繰り返し測定して比較し、F運動を実施することが後期高齢者の健康維持増進につながり、しいては、介護予防に寄与していることを明らかにすることを目的とした。
2018年10月1日現在で75歳以上79歳未満の在宅生活をしている全町民、合計で3,155人を調査対象として、第1回目調査では2,230人から同意を得て、2018年10月~12月までの間に、基本チェックリストを含む自記式調査票に回答を得た(回答率70.7%)。また、2019年10月~12月までに第2回目調査を行い、1,987人から回答を得た(回答率89.1%)。第2回目調査で死亡、転出、施設入所などの転帰が判明した82人を除いた2,148人に対して、基本チェックリストを含む同様の自記式調査票による第3回目の調査を2020年10月~12月までの間に行い、1,932人から回答を得た(回答率89.9%)。死亡者29人、転出、施設入所、体調不良などの55人を含む216人からは、回答が得られなかった。第3回目調査の結果、過去1年間にF運動を実施していた者は549人(28.4%)で、実施していなかった者1,383人(71.6%)と比べて、日常生活関連動作低下のリスクが男女とも有意に低く、年齢などの交絡要因を調整したオッズ比(95%信頼区間)は男性で0.62(0.39-0.96)、女性で0.41(0.20-0.58)であった。運動器機能低下のリスク、低栄養状態のリスク、口腔機能低下のリスク、閉じこもりのリスク、認知機能低下のリスク、抑うつ状態のリスクには有意な関連性はなかった。
第1回目調査や第2回目調査の結果と同様に、F運動を実施していたによる日常生活関連動作低下に対する予防効果が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Two-year repeated study on health effect of net-step exercise program in community-dwelling older persons.2021

    • 著者名/発表者名
      Mori M, Kitazawa K, Showa S, Takeuchi M, Seko T, Ogawa S
    • 雑誌名

      Gerontrol Geriatr Res

      巻: 7 ページ: 1052-1057

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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