研究課題
1. レセプトデータ重症薬疹(SJS、TEN、DIHS)回復後の長期予後と発症前の詳細な罹患歴や薬剤投与歴を確認するためレセプトデータを入手した。いずれも最大10年間について確認する。同疾患の健康診断結果のデータも入手した。2. 全国疫学調査SJSとTENは2007年に全国調査が実施されている。2019年に全国疫学調査を行い最近の情報を得て、2007年実施した全国調査結果と比較する。全国調査の対象施設は全国の病院から無作為抽出された病院と全大学病院等の皮膚科とし、対象は3年間に当該疾患で受療した患者とした。二次調査によって臨床疫学像を明らかにする。二次調査票の項目は患者の属性、被疑薬、原疾患、既往歴、合併症、治療、転帰、死因、後遺症などである。2019年に全国調査を開始し現在回収中である。DIHSは2013年の全国調査とレセプトデータの2種類を用いて長期予後と既往歴の確認を行う。3. 指定難病臨床調査個人票データベースの分析SJSとTENは2008年10月に重症多型滲出性紅斑(急性)として厚労省難治性疾患政策研究事業治療研究対象疾患となった。医療費の自己負担分軽減のため申請時に提出される臨床調査個人票データは2009~2014年分が厚労省に累積されており、利用申請し入手した。SJSとTENは2015年に指定難病となり、新しい臨床調査個人票は2017年度に厚労省で入力開始され、2018年に利用申請の受付が開始される予定であったが、2019年に延期された。指定難病データベースも分析予定である。
2: おおむね順調に進展している
1. 重症薬疹(SJS、TEN、DIHS)のレセプトデータは入手した。併せて健康診断結果のデータも入手した。回復後の長期予後と発症前の詳細な罹患歴や薬剤投与歴を確認する。いずれも最大10年間について確認する。2. SJSとTENの全国疫学調査を開始し現在回収中である。2007年実施した全国調査結果と比較する。3. SJSとTENは2008年10月に重症多型滲出性紅斑(急性)として厚労省難治性疾患政策研究事業治療研究対象疾患となった。医療費の自己負担分軽減のため申請時に提出される臨床調査個人票データは2009~2014年分が厚労省に累積されており、利用申請し入手した。SJSとTENは2015年に指定難病となり、新しい臨床調査個人票データは2018年に利用申請の受付が開始される予定であったが、延期されたので、2019年度に利用申請する。
1.入手したレセプトデータと健康診査結果を用いて重症薬疹(SJS、TEN、DIHS)回復後の長期予後と発症前の詳細な罹患歴や薬剤投与歴について最大10年間の確認をする。健康診断結果も加えて分析する。2.SJSとTENの全国疫学調査を継続し、2007年に実施された全国調査結果と比較する。DIHSについては過去に実施した全国調査結果を再分析する。3.指定難病臨床調査個人票データベースは厚労省で入力作業が進められ2018年度よりデータの使用が可能になる予定であったが、利用申請の受付は2019年度に延期されたため、今年度利用申請し分析を開始する。2020年度はSJSとTENのレセプトデータ、現在進行中の全国疫学調査と過去の全国調査結果、指定難病データベースの4種類のデータソースを用い、DIHSは2013年の全国調査とレセプトデータの2種類を用いて重症薬疹(SJS、TEN、DIHS)の長期予後と既往歴の確認を行った結果をまとめ、発表する。
本年度は自分で作業を行ったため人件費の支出がなかった。来年度はデータ整理のために人件費を支出する予定である。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
The Journal of the American Academy of Dermatology
巻: in press ページ: in press
doi: 10.1016/j.jaad.2018.07.056.
Frontiers in Neurology
巻: 9 ページ: 421
doi: 10.3389/fneur.2018.00421. eCollection 2018.