研究課題/領域番号 |
18K10084
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松本 正俊 広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座教授 (40348016)
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研究分担者 |
前田 隆浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40284674)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 医療政策 / 地域医療 / 医学教育 / 地域枠 / へき地医療 / コホート研究 |
研究実績の概要 |
当研究は地域枠出身医師および都道府県奨学金受給医師の義務遵守状況、就業地、診療科を追跡し、一般医師のそれと比較することを目的としたコホート研究である。当研究は地域枠出身医師および都道府県奨学金受給医師の義務遵守状況、就業地、診療科を追跡し一般医師のそれと比較することを目的としたコホート研究である。令和5年度は以下の調査を行った。 ①令和4年11月に行った予備調査をもとに令和5年6月に47都道府県31大学へ調査票を送付し、新卒の奨学金受給医師および地域枠出身医師への転送を依頼した(うち47都道府県および31大学が依頼に応じた)。転送された質問票を受け取った奨学金受給医師および地域枠出身医師計571名から医籍番号等の情報を含む回答を回収した。これら情報は研究補助員により研究事務局のコンピュータに打ち込み、保存した。②同時期に上述の47都道府県31大学に対して、新卒の奨学金受給学生および地域枠出身学生の医師国家試験合格者数および奨学金返還者数に関する調査も行った(47都道府県および31大学が回答した)。③令和6年度の調査に向けて令和5年11月に予備調査を行い、令和6年に卒業予定の奨学金受給医学生のいる都道府県、同卒業予定の地域枠医学生のいる大学医学部を特定し、その人数把握を行った。 研究機関全体を通じて本コホート研究を継続し、以下の事実を明らかにした。奨学金付き地域枠卒業生の医師国家試験合格率は一般の医学部卒業生の合格率よりも概して高かった。卒後5年目での義務順守率(奨学金等を返還せず義務を履行中の者の割合)は90%であり、地域枠入学を伴わない都道府県奨学金受給医師よりも有意に高く、自治医科大学卒業医師より有意に低かった。卒後5年目時点で人口密度下位1/5の市町村に勤務する割合は65.7%であり、同卒年の一般の医師よりも著しく高かった。
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