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2020 年度 実績報告書

循環器疾患並びに認知症の発症予防に資する日本食の特徴の探索:長期縦断疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K10097
研究機関公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防健診部・健康開発

研究代表者

木山 昌彦  公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防健診部・健康開発, その他部局等, その他 (10450925)

研究分担者 梅澤 光政  獨協医科大学, 医学部, 特任准教授 (00567498)
山岸 良匡  筑波大学, 医学医療系, 教授 (20375504)
丸山 広達  愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
村木 功  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70731561)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード循環器疾患 / 24時間食事思い出し法 / コホート研究
研究実績の概要

3年目は、本申請の学術的独自性の1つの一つである「トランス脂肪酸」の摂取量推定に係る論文が公開された。また、文献レビューや、農林水産省がまとめた「和食 日本人の伝統的な食文化」といった、公表物から日本食の特徴となりそうな食品群について分析した。
1985-2000年をベースラインに設定し、40-69歳の男女約5000名について、2009~2017年まで循環器疾患の発症調査を行い、食品・栄養素摂取と循環器疾患発症との関連を分析した。なお、認知症については、現在はコホート研究での分析データベースの再構築中である。分析対象食品群は、穀類、精白米類、パン、菓子パン、麺類、和菓子、大豆類、発酵調味料(酢、みそ、しょうゆ)、魚介類(魚類、塩蔵・干物類、佃煮など)、肉類、牛・豚・鶏肉、牛乳、乳酸菌飲料・チーズ・ヨーグルト、植物油脂、動物油脂+バター、ショートニング・マーガリンなどである。各食品群の分布を確認し、集団の3/4が摂取量0gについては、循環器疾患との関連について分析しなかった。1/4以上が摂取している食品については性別3分位に分け、循環器疾患発症との関連を分析した。
その結果、循環器疾患発症と正の関連があった食品はしょうゆ、負の関連があった食品は乳・乳製品、牛乳、肉類、干物(魚)であった。虚血性心疾患発症と正の関連があった食品はなく、負の関連があった食品は乳・乳製品、牛乳であった。脳卒中発症と正の関連があった食品は穀類、負の関連があった食品は牛乳、肉類、牛・豚・鶏肉、干物(魚)であった。
本研究は探索的分析ではあるが、国内外の乳製品など先行研究の結果と一致するものもある。また発酵調味料など、本データベースだから分析できた食材もあったことから、今後本データベースを応用することで、これまで見いだせなかった日本食の特徴について明らかにできると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] トランス脂肪酸摂取量を推定するための食品成分表の作成2021

    • 著者名/発表者名
      宮崎 さおり, 松本 友希, 岡田 知佳, 岸田 太郎, 西岡 信治, 三好 規子, 友岡 清秀, 谷川 武, 斉藤 功, 丸山 広達
    • 雑誌名

      日本栄養・食糧学会誌

      巻: 74 ページ: 91-101

    • DOI

      10.4327/jsnfs.74.93

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-12-27  

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