市区町村別に様々な死因の死亡率を算出することは、特定の死因の地域的な偏在の確認や、他の市区町村特性と組み合わせた死因の要因分析に役立つが、単純な死亡率は集団の年齢構成の影響を受けるため、死亡率の比較に際して、対象集団の年齢構成を考慮した標準化死亡比(Standardized Mortality Ratio: SMR)が用いられる。基本的にSMRは一時点における地域間比較に供されるものであり、長期的な推移をみたものは少ない。そこで本研究では、全死亡および41の死因について、1983年から2017年までを5年間ごとの7期間に分け、性別に市区町村別SMRと市区町村別SMR分布地図の作成を行った。
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