研究課題/領域番号 |
18K10128
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
中西 祥徳 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 助教 (10217763)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | マイクロRNA / アルコール |
研究実績の概要 |
1.マウスの各標的マイクロRNA(miR-9、-15b、-21、-335およびU6)を安定して定量できるプロトコールを確立した。 2.3および8週齢マウス(C57BL/6、オス)に1g/kgのエタノールを腹腔内注射し30分後の大脳、小脳、脳下垂体、顎下腺、肺、肝臓、腎臓、副腎および脾臓について各標的マイクロRNAの発現量を測定した結果、エタノール投与群(n=3)は対照(生理食塩水を同量投与、n=3)に比して、miR-9は1.5倍(肺)、miR-21は1.5倍(肝臓)、miR-335は0.6倍(肝臓)および0.4倍(肺)の発現量であった。miR-15bはエタノール投与群は対照に比していずれの組織でも0.7-0.8倍程度の微減であった。その他では明瞭な差は現在のところ認められていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マウスの各標的マイクロRNA(miR-9、-15b、-21、-335およびU6)を安定して定量できるプロトコールの確立に、予想以上に時間がかかりました。
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今後の研究の推進方策 |
エタノール投与(0.5-2.5 g/kg)の15分-12時間後の各組織における各マイクロRNAの発現量を測定し、各エタノール濃度および投与後の各時間における各組織において、エタノール投与量および投与からの経過時間を最も特徴的に表し得るマイクロRNAを特定する。検討中のマイクロRNAに特徴的な挙動を示すものが得られない場合、別のマイクロRNAを検討する。
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