研究課題/領域番号 |
18K10131
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
大津 由紀 熊本大学, 技術部, 技術専門職員 (90404342)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | テネイシンC / 免疫組織化学染色 / 受傷経過時間推定 / 血栓モデル / 出血性ショックモデル / 脳組織傷害 |
研究実績の概要 |
本研究は、臨床分野で心臓のリモデリングマーカーとして有用である報告されている「テネイシンC」が法医学分野で応用してみると心臓関連死だけではなく、脳組織損傷死でも経日的に有用である傾向があったため、さらに詳しくテネイシンCについて時間経過に寄ってどのように変化していくかを検証することを目的にした研究である。 令和元年度に研究テーマの前段である血栓モデル(損傷の治癒過程を反映)の症例を研究協力者の元で実際の手技を学び、情報交換のために他県大学にて1週間滞在研修し、研修中で得られたテネイシンCの免疫組織化学染色の経日データを集積した。 当該年度は経日的症例数を蓄積するために数ヶ月間の滞在研修を予定していたが、コロナ禍で血栓モデルのデータ集積できない状態のため、前年度に得られたデータの各種解析をノートPCで行い、また研究協力者とオンラインでディスカッションを行った。 今後は当面、血栓モデルの経日的標本作製ができないので、代替サンプルとして、本研究者の支援先で出血性ショックモデルを作製してサンプルを集積しつつ、特にその脳組織の変化をテネイシンCなど免疫組織化学染色を中心にショックのタイプ別に分類して評価する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和元年度に、研究テーマの前段の血栓マウスの症例の研究協力を得るために和歌山県立大学に手技や環境の設定などを1週間研修してデータの方向性を決めていた。 引き続き、令和2年度も2~3ヶ月間、和歌山県立大学に滞在して、血栓マウスの作製及び指導を受けて、経日毎のサンプルを集積する予定であったが、新型コロナウイルスの関係で「他県への移動が制限された」ため継続が困難になった。
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今後の研究の推進方策 |
血栓モデルの作製及び手法を再現できなかったため、今後は本研究者の支援先で作製している出血性ショックを代替モデルとして、脳組織標本を集積していく。 それらは組織傷害マーカーであるテネイシンCだけではなく、出血性ショックのマーカーにも用いられるPAI-1等、各種免疫組織化学染色を施し、陽性評価のスコアリングを検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度中に、和歌山県立での3ヶ月間ほどの滞在費、研修旅費が行使できなかったため、次年度に延長申請を行ったため。
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