研究課題
基盤研究(C)
法医学領域において、内因的もしくは外因的な脳組織損傷の受傷時期を推定することは死因診断の補助として重要である。現状では、主に剖検所見やエピソードによって脳組織傷害の受傷時期を推測している。本研究は「脳組織傷害事例の受傷時期の推定法」を目的とし、出血性ショックモデルラットを用いて、損傷(出血)が組織循環障害を引き起こす可能性を、創傷治癒に関わるTN-Cや出血の線溶系反応に関わるPAI-1の免疫組織化学染色にて、全身臓器の発現状態を検討した。
Forensic Medicine
法医学領域において、内因的もしくは外因的な脳組織損傷の受傷時期を推定することは死因診断の補助として重要である。本研究者は研究期間中に出血性ショックモデルラットの全身臓器の病理標本作製、TN-CやPAI-1の免疫組織化学染色における抗原賦活化至適条件の検討を行い、その条件下で各臓器の薄切切片についてTN-C抗体による免疫組織化学染色を試みた。