研究課題/領域番号 |
18K10138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
阿久津 智子 科学警察研究所, 法科学第一部, 室長 (50356151)
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研究分担者 |
櫻田 宏一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10334228)
横田 勲 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20761414)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 体液 / mRNA / 包括的検査法 / マルチプレックスRT-PCR法 / カットオフ値 |
研究成果の概要 |
本研究では、法科学的に重要な体液種の特異的、包括的かつ客観的な識別のため、血液、唾液、鼻汁、精液および膣液に対する計15種のターゲット遺伝子にリファレンス遺伝子を加えたマルチプレックスRT-PCR系を構築した。それぞれのターゲット遺伝子に対して、陽性判定のためのカットオフ値を設定することで、標的とする体液を特異的に識別可能であった。今回開発した検査法は、試料の状態やマーカーの検出感度に依存するとはいえ、様々な法科学的試料における体液種の識別にも適用可能であったことから、鑑定実務において有用な手法となりうると考えられる。
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自由記述の分野 |
法生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
犯罪現場に遺留された資料に対しては、犯罪事実の立証や証言の裏付けを目的に、体液の識別検査が行われる。現状では、体液ごとに検査法が異なるため,由来が不明あるいは混合が疑われる資料では、それぞれの検査で試料を消費してしまう。一方、本研究で開発したマルチプレックスRT-PCR法は、体液の種類や状態を問わず適用可能で、法科学的に重要な複数の体液種を包括的かつ特異的に識別が可能であることから、法科学鑑定に大きく貢献しうると考えられる。
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