研究課題/領域番号 |
18K10146
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
坂下 恵美子 宮崎大学, 医学部, 助教 (70511195)
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研究分担者 |
大川 百合子 宮崎大学, 医学部, 准教授 (60270055)
西田 佳世 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 教授 (60325412)
久保 江里 宮崎大学, 医学部, 助教 (60825355) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 新人看護師 / 中堅看護師 / 看取り教育 / OJT / 終末期がん患者 |
研究実績の概要 |
本研究は新人看護師が終末期がん患者の命に寄り添う力を育むOJT(職場内教育)支援プログラムの開発を目指すものである。令和元年度は倫理申請の承認を受けて、第1段階「中堅看護師の新人教育及び新人への看取り教育」に関する自記式質問紙調査を行い、第2段階「熟練中堅看護師が看取りの場面で実践する新人への教育・支援の実態」に関する面接調査の準備を進めた。 第1段階の新人教育及び看取り教育に関する中堅看護師への調査は、臨床経験5年以上の看護師を対象とした。自記式質問紙調査の配布は、九州・沖縄・中国・四国の病床数200床以上の一般病院42施設より協力を得ることができた。施設の概要について、記述のあった21施設の中で、16施設がプリセプターシップを実施していた。また、9施設がPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)を実施していた。中堅看護師への質問項目は「新人教育にかかわることへの思い」「新人を指導する職場環境・新人への実践指導」「新人と終末期がん患者にかかわること」「死にゆく患者や家族に対するケア」「新人の看取り教育に関する、スタッフ教育への考え」等に関してSD法で回答を得た。自記式質問紙は郵送による個別の回収を行った。回収率は37.13%であり、データ入力・分析を進めている。 第2段階の調査は、熟練中堅看護師が看取りの場面で実践する新人への支援・指導に関する面接調査であり、事前調査として臨床経験5年未満の若手看護師に「自分の終末期がん看護の姿勢に影響を与えた熟練看護師」の推薦を依頼する。現在1施設に協力依頼を行っており、推薦された熟練中堅看護師に研究協力依頼を行う。対象施設の選定と事前調査の準備を開始したところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和元年度は、倫理申請の承認を受け自記式質問紙調査を実施した。200床以上の一般病床を有する病院の5年目以上の中堅看護師に質問紙を配布し、郵送法で回収を行った。第2段階の面接調査については、面接対象者を選定していくために事前調査を進める。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度は、質問紙調査の分析を進め、中堅看護師が抱える新人教育及び看取り教育への困難要因を明らかにする。また、看取りの場面で新人看護師に前向きな影響を与えている熟練中堅看護師の新人支援のスキルを明らかにする。この面接調査実施に向けて、対象者の選定を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度は質問紙調査の分析及び面接調査を進める。このため、調査旅費やテープ起こしの費用、会議場、会議旅費に関する費用を必要とする。また、学会発表も予定している。
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