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2018 年度 実施状況報告書

転倒予防を目的とした看護師用身体認識誤差測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10147
研究機関札幌市立大学

研究代表者

檜山 明子  札幌市立大学, 看護学部, 講師 (70458149)

研究分担者 中村 恵子  札幌市立大学, 看護学部, 特任教授 (70255412)
佐藤 秀一  青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (80315556)
高橋 葉子  札幌市立大学, 看護学部, 助手 (80811645)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード転倒リスク / リスクアセスメント / 身体認識
研究実績の概要

平成30年度は,身体認識の誤差を測定する方法の検討を行った.研究者らがこれまで転倒事例から明らかにしてきた転倒リスク行動を精査し,身体認識の誤差に相当する行動を抽出した.
転倒リスク行動のうち,「下肢の運動に問題がなく,安定した行動ができる」,「過度な姿勢の傾きがあっても自分で姿勢を直すことができる」,「支えに確実につかまることができる」に着目し,それらを実際の動きを元に運動様相に分解した.共通した様相は,座位から立位への移行時に発生する重心移動に伴う姿勢制御と,下肢および上肢について,実際の運動よりも想定していた運動距離が長いことに伴う見積もり誤差であった.それらに関係する運動機能として,下肢,上肢,体幹の筋力と柔軟性に着目することにした.
そこで,国内外の文献を対象に,先行研究による課題と条件付けに焦点を当てて系統的にレヴューした.基準を満たした7文献から下肢,上肢,体幹の筋力と柔軟性を評価するための下方前方リーチテストと,上肢および下肢の機能的リーチテストが有用である可能性が見いだされた.本研究では,臥位もしくは座位による身体認識誤差の測定を目指しているため,それらと同等の評価が可能な方法として3案を作成した.
来年度は,案を用いた観察研究を行い,転倒経験を目的変数として案の妥当性を評価する.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成30年度は,身体認識誤差の測定方法の原案作成を目的としており,目的を達成できた.

今後の研究の推進方策

2019年度は,作成した案による測定結果と転倒リスクと関連する変数との関係を探索し,案の妥当性を検証する予定である.

次年度使用額が生じた理由

共同研究者間の調整が早く進み,出張回数が少なくなった.また,平成30年度に購入予定だった物品について予定よりも安価に購入できた.次年度使用額についは,研究成果公表に係る費用に充てる.

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公開日: 2019-12-27  

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