研究課題/領域番号 |
18K10148
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
定廣 和香子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (60299899)
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研究分担者 |
舟島 なをみ 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (00229098)
山澄 直美 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (50404918)
中山 登志子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60415560)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | FD(ファカルティディべロップメント) / 研修過程評価スケール / 看護教育学 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護学教員を対象としたFD(ファカルティ・ディベロップメント)研修の過程を評価する『FD研修過程評価スケール』を開発し、研修担当者による測定結果を用いた研修過程改善の程度を分析することを通し、その有効性を検証することである。 2018年度は、FD研修に参加する看護学教員が研修の過程(担当者と参加者の相互行為)を評価する基準を質的帰納的に明らかにするための文献検討を実施し、研究計画を焦点化した。また、この過程を通して、我が国(大学教育審議会、中央教育審議会答申等)のFD制度の変遷を整理した。その結果、プログラムとしての学士課程教育の充実に向け、分野別FDの推進およびその実質化、高度化が急務であり、分野別FDの企画、運営に携わる教員を支援する研究成果が必要であることが示唆された。また、大学におけるFD活動は多様化しており、研究に先立ち、研究対象となる看護学教員、FD研修の条件や特徴を明確にする必要性が確認できた。 2019年度は、看護学教員を対象としたFD研修の評価視点を質的帰納に解明するための質問紙を作成した。しかし、COVID-19パンデミックが発生し、研究代表者の在住する札幌市は緊急事態宣言を繰り返し、研究活動が困難となった。その後、緊急事態宣言は全国に拡大し、調査対象となる各教育機関の教員が対応に追われる事態となり質問紙の発送を断念した。また、多くの大学が遠隔教育を導入し、学生への授業だけでなくFD研修の方法や内容も著しく変化した。2021年3月現在、いまだ、パンデミックの収束は見通せない状況にある。今後、ワクチン摂取の普及等により徐々に対面型教育が再開される可能性はあるが、遠隔教育を併用した新たな教育方法が模索、構築されはじめている。これらの状況を踏まえた結果、申請した研究期間内に活用可能性の高いFD過程評価スケールの開発が期待できないと判断した。
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