「痛み」の感じ方には個人差のあることが知られている。本研究の結果から「痛み」を他者に伝えるための言語表現の用いられ方にも個人差のあることが示唆された。本研究ではパーソナリティ特性が「痛み」の言語表現の用いられ方と関係しているか検討した。その結果、外向性と開放性、調和性などの特性では既存の言語表現が当てはまらないと判断する場合が多いことが示された。また、誠実性については「痛み」の程度の違いが用いる言語表現に関係している可能性が示された。なお、神経症傾向は「痛み」の言語表現の用いられ方と関係していなかった。
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