| 研究課題/領域番号 |
18K10157
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| 研究機関 | 京都府立医科大学 |
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研究代表者 |
滝下 幸栄 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (10259434)
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| 研究分担者 |
岩脇 陽子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (80259431)
松岡 知子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90290220)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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| キーワード | 地域包括ケアシステム / 在宅療養支援 / 外来看護 / 外来患者 / 看護教育 / 看護管理 |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は地域包括ケアシステムの推進に向け、病院外来において患者の在宅療養支援を実施できる外来看護師を育成する教育プログラムを開発することである。そのために2018年度は病院外来に勤務する外来看護師と看護部長を対象とした外来の在宅療養支援の現状と課題に関する質問紙調査を行った。
2019年度は、質問紙調査から明らかにした在宅療養支援が進展している病院の看護部長10名と外来看護師12名を対象に半構造化面接による調査を行った。内容分析を行った結果、在宅在宅療養支援進展の要因では「支援を展開しやすい組織規模と病院機能」、「研修やワーキングなどの自主的活動の展開」、「組織間の情報の共有と相互支援システムの形成」等のカテゴリーが、実施上の課題では「外来の業務管理・他部門との連携に関する課題」、「外来看護人材の育成に関する課題」等が抽出された。課題克服では「問題分析と効果的な目標管理の展開」等があげられた。外来看護教育では「事例検討、カンファレンスを通しての学習機会の創出」、「目標管理の一環としての集合教育の設定」等が、組織努力では、「目標管理と組織への浸透の努力」、「ボトムアップを支援し、職場改善、変革を志向する組織風土の醸成」等のカテゴリーが抽出された。
在宅療養支援を進展させるための看護管理として、組織目標管理を基盤とした体制の整備や教育の展開、組織の自主性を重視した運営が行われていた。課題として、他組織との連携や継続教育、患者の受け入れ等があり、それぞれの問題状況に即した課題克服の対策がなされていることが明らかとなった。
また、看護協会主催の外来看護職の看護実践能力向上研修会の企画と実施、研修評価に参画した。外来看護師67名の参加を得た。研修後の質問紙調査から、当初の研修目標は到達できていた。外来看護に関する研修や施設間交流に関する要望が明らかとなった。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度は、質問紙調査と面接調査の結果をもとに教育プログラムを策定することを目標にしていた。調査結果に加えて、プログラム策定前のトライアルとして、外来看護師対象の研修を企画しその成果を教育プログラムに反映させることを追加したため、進行が若干遅れた。
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| 今後の研究の推進方策 |
2020年度は、質問紙調査、面接調査、研修評価の成果を吟味し外来在宅療養支援実践看護師教育プログラムを作成する。教育内容と教育方法の同定、教育評価計画の策定等を進め、研修会を開催する。教育プログラムの実効性を明らかにする。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
2019年度は、面接調査に係る費用のみの支出であった。2020年度は研修会の開催に係る人件費や事務費、学会発表等に関する費用が発生する。
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