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2021 年度 実施状況報告書

患者-医療者関係の再構築に向けた患者参加の概念の体系化と推進方策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K10168
研究機関順天堂大学

研究代表者

大西 麻未  順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10451767)

研究分担者 田中 郁美  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (50846110)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード患者参加 / 医療者-患者協働
研究実績の概要

2021年度に実施した、外来通院による加療を継続している患者の医療者との協働に対する認識についての調査結果の分析を進めた。医療者との協働に対する認識に関連する要因として、個人特性として孤独感やソーシャルサポート、ヘルスリテラシーがあることが明らかになった。特にソーシャルサポートの情緒的支援、伝達的ヘルスリテラシー、機能的ヘルスリテラシーは、患者参加の多くの側面と関連することが示唆され、患者の治療に関する情報収集や理解、意見の表出を支えること、情緒面での支援の強化が重要であると考えられた。また、医療者-患者間の協働関係の認識は患者の精神的QOLと相関することも明らかになり、これらの研究成果について発表を行った。さらに、新たに医療者側の視点からの患者との協働の実態及びその関連要因を明らかにするために、慢性疾患患者のケアにおける患者との協働に対する看護師の認識に関する調査計画を立案した。個人属性、施設特性、職場環境及び先行研究から、医療者-患者間の協働的関係についての質問紙案を作成し、研究計画について倫理審査の承認を得た。200床以上の医療施設での調査を実施する予定であったが、2021年度後半の新型コロナウイルス感染症拡大のため調査依頼時期を一旦延期しており、今後開始予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度後半からの新型コロナウイルスの感染拡大により、医療機関への調査協力依頼時期を予定より遅らせているため、調査の開始に遅延が生じた。

今後の研究の推進方策

研究再開次第、調査を開始する予定である。倫理審査は承認を得ており、同意が得られれば速やかに開始可能である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の拡大傾向から調査の実施時期を延期した。そのため、WEB調査および質問調査に必要な業務委託費・印刷費の支出がなく次年度使用額が生じた。今後、調査の実施にこれらの費用を用いる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 医療者との協働に対する外来通院患者の認識と個人特性との関連2022

    • 著者名/発表者名
      田中郁美・大西麻未
    • 学会等名
      第59回日本医療・病院管理学会学術総会

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公開日: 2022-12-28  

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