研究課題/領域番号 |
18K10174
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
中村 美起 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 准教授 (70741255)
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研究分担者 |
長尾 理恵 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 助教 (40759205)
今井 奈妙 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90331743)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 看護倫理教育 / 道徳基盤理論 / 倫理的感受性 / パワーバランス / 看護師の倫理観 / 職場環境 |
研究実績の概要 |
COVID-19感染拡大下で研究者の大学での実務が対面授業+Web講義及び実習代替案作成等の急な対応や準備・調整に追われた上に、感染拡大の収束の目途が立たず、臨床看護師の研究協力が得られない状況であった. 一方で,研究責任者と各研究分担者は,COVID-19状況下でも可能な遠隔研修実施へ向けた検討を行い,実際の研修開始までの準備を整えつつある. 現在までに実施した研究結果から、各研究実施施設の看護師の道徳特性はアメリカ社会保守主義者の道徳マトリックスに類似していることが分かっている。その研究結果を踏まえ、講義・研修内容について検討を重ねた。具体的な内容としては、YouMorals.orgの調査でアメリカ社会保守主義者は5つの道徳基盤の全てにほぼ等しい価値を認め、他のいかなるタイプの人々より広い道徳マトリックスを持つことと、忠誠・権威・神聖基盤を重視する度合いが比較的高いことが明らかになっているため、そこに着目し、道徳基盤である①神聖/堕落、②権威/転覆、③忠誠/配信、④公正/欺瞞、⑤自由/抑圧の5つの道徳基盤が有する各々の適応課題、オリジナル・トリガー、カレント・トリガー、特徴的な情動、関連する美徳を包含する倫理的課題や問題となる項目・事例を考案・作成した。 そして、講義・研修内容の時間と回数を検討し、新型感染症の感染拡大が落ち着く時期に合わせて、臨床施設の研究協力許可が得られた直後に道徳基盤理論を基にした新たな倫理教育方法を用いた講義・研修の実施が可能なように準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度は2020年度と同様にCOVID-19の感染拡大を繰り返したため,新しい看護倫理教育方法を実施・検討していくために必要な臨床施設の協力を得ることが困難な状況であった.そのため,研究遂行できず研究期間の延長を願い出た.
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今後の研究の推進方策 |
新しい看護倫理教育方法を実施・検討していくために必要な臨床看護師の協力を得るために、遠隔での研修方法への変更を再検討し,対面研修とWEB研修のハイブリッド方式にて研究を実施していく.
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は2020年度と同様にCOVID-19の感染拡大を繰り返したため,新しい看護倫理教育方法を実施・検討していくために必要な臨床施設の協力を得ることがCOVID-19の感染拡大のために困難な状況であった.そのため,研究遂行できず研究期間の延長を願い出た.
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