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2022 年度 実績報告書

看護学研究の倫理審査を行う側と受ける側への調査で把握した課題に基づく教育

研究課題

研究課題/領域番号 18K10176
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

大西 香代子  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (00344599)

研究分担者 箕輪 千佳  上武大学, 看護学部, 教授 (10520835)
有江 文栄  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, トランスレーショナル・メディカルセンター, 室長 (40465521)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード倫理審査委員会 / 看護学研究 / 倫理審査 / 研修
研究実績の概要

本研究の最終年度となる今年度は、前年度までに行っていた全国の看護学研究者255名による研究倫理審査に対する評価と、その評価に影響する要因、そして望ましいあり方に関する分析結果を論文にまとめ、掲載された。
これで、看護学研究の倫理審査について、審査を行う側と受ける側の双方への調査結果がまとまったので、そこで明らかとなった課題をもとに、倫理委員への研修を検討した。計画では、海外で行われている倫理委員への研修について、現地視察を行い、参考にする予定であったが、新型コロナ感染症の影響で断念し、代わりにシンポジウムを実施することにした。
シンポジウムは「看護学研究の倫理審査‐倫理審査委員への研修を考える‐」というテーマとし、11月18日にキャンパスプラザ京都にて開催した。オンライン参加も可能なハイブリッド方式とし、全国から123名の参加があった。まず大西から本研究で行った倫理審査委員と看護学研究者への調査結果を報告した。次いでベトナムにおける倫理審査の実際(藤田医科大学レーグェン・キムガン講師)とアメリカにおける倫理審査と委員への研修(ジョージタウン大学サラ・ヴィトン准教授)の後、有江から日本の倫理審査について発表され、質疑応答が行われた。このシンポジウムの内容については、実践報告をまとめ、すでに発表されることが決定している。
シンポジウムでの議論をもとに、看護学研究の倫理審査を行う委員に必要な研修の内容について研究チームで検討した。その結果、研究を倫理的に行えるようにするという役割をもつ委員には、【倫理審査の役割への認識・姿勢】、倫理的配慮の妥当性と科学的妥当性を検討する【審査の視点】に加え、質的研究などの【看護学研究の特徴】を理解してもらう必要があるということになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] シンポジウム「看護学研究の倫理委員-審査委員への研修を考える―」実施報告2024

    • 著者名/発表者名
      大西香代子,箕輪千佳,有江文栄
    • 雑誌名

      日本看護倫理学会誌

      巻: 16 ページ: -

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 看護学研究者の倫理審査に対する評価及び望ましいあり方に関する意識についての全国調査2023

    • 著者名/発表者名
      大西香代子,中原純,箕輪千佳,有江文栄
    • 雑誌名

      日本看護倫理学会誌

      巻: 15 ページ: 13-20

    • DOI

      10.32275/jjne.20220425b

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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