研究課題/領域番号 |
18K10179
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
児玉 裕美 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (80584515)
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研究分担者 |
岡田 なぎさ 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (20341521)
松井 聡子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 助教 (30710610)
遠藤 淑美 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50279832)
辻 慶子 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (60336188)
中田 光紀 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (80333384)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 看護師 / 職業性ストレス / 疲労感 / リラクセーション |
研究実績の概要 |
本研究では、看護師の離職の要因である疲労感や職業性ストレスの軽減を目的に、リラクセーション法を用いた健康管理対策の提案を目指している。2019年度は、看護師の疲労感・職業性ストレスの程度と看護師の背景との関連について、自記式質問紙による実態調査を行った。 結果として、年齢や病床数、勤務病棟、当該病棟経験年数、休日取得数等と疲労感・ストレスとの関連は見られなかった。一方で、疲労しているとみなされる看護師は40%、ストレスが高いと判断される看護師は約20%であり、疲労しているとみなされる看護師のうち、ストレスも高いと判断されるものは約4%であった。 また、健康状態に対する自己評価や満足度はストレス反応と関連しており、何らかの健康管理対策を実施している看護師は半数以上いた。健康管理対策の中でリラクセーション法を実施している看護師は約15%であった。 職業性ストレスは看護師の背景というより、個の健康状態に対する認識が影響していた。半数以上が何らかの健康管理対策を実施している中で、自己の健康状態の認識に影響する効果的な健康管理対策を実施、継続していく必要があると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実態調査の結果をもとに、2019年度末よりリラクセーション法を用いた介入を実施する予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、臨床の看護師との接触機会を減らすため介入を開始できていない。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染拡大の影響がおさまった後、看護師への介入を開始する。それまでに、介入方法の詳細な検討および準備を進めていく。 また実態調査の結果を、学会発表後、論文にまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
対面での打ち合わせや学会参加による情報収集を予定していたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、延期・中止となった。そのため学会参加費・旅費が返金されることなり当該助成金が生じた。 2019年度に実施できなかった学会参加での情報収集、対面での打ち合わせを行う。また、対面での打ち合わせが困難な状況が持続する場合、オンライン会議にて代替できるようオンライン会議に必要なタブレット、ウェブカメラ、スピーカーを購入する。
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