研究課題/領域番号 |
18K10180
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研究機関 | 活水女子大学 |
研究代表者 |
幸 史子 活水女子大学, 看護学部, 教授 (60736130)
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研究分担者 |
藤本 学 立命館大学, 教育開発推進機構, 教授 (00461468)
河野 朋美 (野高朋美) 宮崎県立看護大学, 看護学部, 講師 (20736128) [辞退]
小山 記代子 第一薬科大学, 看護学部, 講師 (50632147)
島村 美香 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (80782713)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 看護師実践知 / ノンテクニカルスキル / 熟達看護師 |
研究実績の概要 |
2020年にインターネット調査をもとに、ノンテクニカルスキルの視点で、再検討しその結果を「看護師のノンテクニカルスキルの特徴と就業状態への影響ー看護師定着の支援に向けてー」というテーマで論文をまとめた。内容は、看護師のノンテクニカルスキルの実態を明らかにした上で、就業状態に及ぼす影響を検討することを目的として、全国の看護師を対象に、ノンテクニカルスキルおよび就業状態に関するインターネット調査を実施した結果を検討した。その結果、看護師のスキルタイプは、「全低型」が実務経験9年以下では多いが、それ以降は減少し、20年以上で「万能型」が多くなるという推移が確認された。また、実務経験はノンテクニカルスキルを媒介して就業状態に影響することが確証された。更に、実務経験9年以下の看護師は「全低型」が多く、そのため、着任後10年間はスキルタイプに合わせたスキル研修を行い、就業状態の向上を図る必要があると結論づけた。 論文は、日本看護学教育学会へ投稿し、日本看護学教育学会誌32巻3-2号P65-75(2023)に掲載された。この結果は、「看護師のスキルタイプコミュニケーショントレーニングプログラムの開発」研究において、勤務10年以上をベテラン看護師とするとした点について、補完するものであり、更にタイプ別の研修の必要性についても言及していることから、「看護師のスキルタイプコミュニケーショントレーニングプログラムの開発」を当初の計画通り進めて良いものと判断する試料となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究については、臨床看護師へのインタビューを計画していたが、Covid-19の拡大により医療機関での調査が困難となり、調査方法の検討を続けてきた。現在Microsoft Formsを用いた調査を開始するべく、準備を整えている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度9月までに300名の臨床看護師を対象とした調査を実施し、その結果から、新人看護師とベテラン看護師の差異を明確にし、論文に仕上げる予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度は、コロナ感染症拡大で、行動制限があり、調査を行うことができなかったため、 研究期間を1年延長し、本年度調査を実施するため。
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