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2019 年度 実施状況報告書

入院する高齢者の認知機能低下を予防するための看護介入-足関節運動を用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 18K10188
研究機関静岡県立大学

研究代表者

永谷 幸子  静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (90452200)

研究分担者 林 久恵  星城大学, リハビリテーション学部, 准教授 (80444404)
尾方 寿好  中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (80415364)
林 静子  石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30346019)
上坂 真弓  中京学院大学, 看護学部, 准教授 (40734108)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード足関節運動 / 軽運動 / 認知機能 / 脳血流 / 近赤外線分光法
研究実績の概要

息が切れる程度の運動を行うと、記憶や注意などの認知機能が向上するといわれている。このため、認知症を予防するためには定期的に運動をすることが勧められている。しかし多くの高齢者にとって、推奨される強度の運動を行うことは難しい。本研究の目的は、認知機能の維持向上を目指し、体力の衰えた高齢者でも簡単にできる運動を提案し、その運動の効果を脳血流を用いて評価することである。2019年度は手指の複雑動作を行った場合の脳血流の変化を測定した。研究参加者は中年期から高年期の男性10名で、年齢は69.5(SD 10.82)歳であった。研究参加者は、まず座位で5分間の安静を保った。その後、休息20秒、手指の複雑動作20秒、休息20秒を課題1セットとし、3セット連続して課題を行った。手指の複雑動作として2個のピンポン玉を利き手の手掌で反時計回りに回す動作を行った。脳血流は脳NIRS(Hb131;astem)を使用し酸素化ヘモグロビン濃度の変化量を測定した。介入直前の安静60秒間と介入60秒間における酸素化ヘモグロビンの変化量を比較したところ、安静時の酸素化ヘモグロビン変化量の平均値は0.000mM・mmであり、介入後の平均値は0.006mM・mmであった。安静時と介入時において有意な差が認められた。若年者を対象とした手指の複雑動作の検討では脳血流が増加することが明らかにされている。本研究により、年齢の高い者でも簡単な手指の複雑動作を行うことで脳血流が増加しうる可能性があることが示唆された。2019年度は上記の手指の動作に加えて、足関節運動実施時の脳血流の変化についても検討を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は健康な成人を対象に軽運動の効果を検討した。しかし、当初予定していた高齢者に焦点を当てた軽運動の効果を検討できていないため。

今後の研究の推進方策

今年度は足関節運動を実施した際の脳血流の変化について、高齢者を対象に検討を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

出席予定であった国際学会の開催が中止になったため、次年度使用額が発生した。

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公開日: 2021-01-27  

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