研究課題/領域番号 |
18K10191
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
柳田 俊彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (60295227)
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研究分担者 |
池田 龍二 宮崎大学, 医学部, 教授 (50398278)
甲斐 由紀子 宮崎大学, 医学部, 教授 (70621803)
綾部 貴典 宮崎大学, 医学部, 准教授 (70295202)
山本 恵美子 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50464128)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 与薬 / 与薬エラー / 与薬のしおり / integrated Drug(iDrug) / 臨床薬理 / 薬理学ロールプレイ |
研究実績の概要 |
本研究は、看護師に対する実践的臨床薬理学教育の新たなコンセプトである『integrated Drug(iDrug)』の与薬エラー減少に対する有効性を明らかにし、広く普及可能なロールモデルを確立することを目的とする。 そのために、(1)処方薬Top30の資料作成(iDrug シート:看護師のための与薬のしおり)(2)インシデントレポートによる評価 (3)患者とその家族、あるいは看護師に対するアンケートによる評価 (4)処方ミスの擬似モデル試験による評価 を順次実施予定である。 初年度は、(1)処方薬Top30の資料作成(iDrug シート:看護師のための与薬のしおり)を薬剤部との連携のもとに作成を行った。これは、病棟における処方薬Top30を明らかにし、与薬に必要な様々な情報(薬剤の形状、特徴、 作用機序、副作用、薬物相互作用、粉砕可能か否か、投与のタイミング、食事や他の薬と の関係、味、患者が希望した際に変更可能な投与方法・剤型の種類など)について、図や 写真をふんだんに用いて、1薬剤あたりA4 2ページ(ファイルの見開きA3サイズ1ページ分) の視覚に訴えたわかりやすい資料である。自主学習に活用できるとともに、忙しい看 護業務時でも簡単に確認できるように工夫している。また、(3)患者とその家族、あるいは看護師に対するアンケートによる評価のためのアンケートシートの作成、(4)処方ミスの擬似モデル試験による評価 のための処方ミスの擬似モデルを作成中である。 また、臨床薬理学の新たなアクティブラーニング法『薬理学ロールプレイ』を看護学科生2年生と医学科生2年生を対象として、合同で実施し評価検討を行った。 上記の成果は、国際学会における成果発表(1件)ならびに国内学会でのシンポジウム発表(1件)、教育セミナー(1件)において報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、本邦において臨床において用いられている薬価収載の医薬品は、およそ17000品目である。それを、各病棟ごとに処方の多い医薬品を分析し、それぞれについて、処方薬Top30の資料作成(iDrug シート:看護師のための与薬のしおり)を作成している。作業量として、かなり膨大なため、その準備にやや遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に基づいて、(1)処方薬Top30の資料作成(iDrug シート:看護師のための与薬のしおり)(2)インシデントレポートによる評価 (3)患者とその家族、あるいは看護師に対するアンケートによる評価 (4)処方ミスの擬似モデル試験による評価 を順次実施予定である。 iDrug シートのコンセプトに基づいた看護師向けの教科書を、4大学の附属病院薬剤部との連携協力のもとに作成(申請者は監修として参画)することが決定したので、今後はそれを本研究に活用しながら、研究を推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会参加予定の変化のために使用額に変更が生じたため。次年度も適正な研究費の使用に努める
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