研究課題/領域番号 |
18K10199
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
岩脇 陽子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (80259431)
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研究分担者 |
山本 容子 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00321068)
滝下 幸栄 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (10259434)
室田 昌子 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (80610641)
松岡 知子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90290220)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 病棟看護師 / 退院支援 / 退院調整 / 退院支援スキル / 看護教育 |
研究実績の概要 |
病棟看護師の退院支援スキル向上を目指す教育に関する研究の動向を明らかにし、病棟看護師の退院支援の教育の課題を検討する目的で文献検討を行った。医学中央雑誌Web版(ver.5)を用いて、2015年から2020年の文献を「退院支援」「退院調整」「病棟看護師」「教育」をキーワードに検索した105件から、病棟看護師の退院支援の教育に関して記述されている25件を分析対象とした。研究方法では量的研究18文献、質的研究のみが7件であった。量的研究のうち、質的な分析も行っている文献が3文献あった。発行年次では2015年5件、2016年10件、2017年4件、2018年4件、2019年1件、2020年1件であった。研究内容別では、「病棟看護師の退院支援に関する研修の評価」「退院支援の研修による病棟看護師の認識や実践の変化」「病棟看護師の退院支援とその関連要因」の3つに分類できた。病棟看護師の退院支援に関する研修の評価は8文献であった。研究対象は、病棟看護師が7文献、訪問看護師1文献であった。研修後の評価として、研修後提出されたレポート1件、質問紙調査に記載された自由記述2件、面接調査1件が質的に分析されていた。退院支援の研修による病棟看護師の認識や実践の変化は、11文献であった。研究対象は、病棟看護師が9文献、退院調整看護師が1文献、病棟看護師と訪問看護師が1文献であった。病棟看護師の退院支援における実践力とその関連要因は6文献であった。研究対象は、病棟看護師5文献、退院支援看護師1文献であった。病棟看護師の退院支援に関する教育では、訪問看護を事例検討で振り返る機会や患者・家族の意思を踏み込んで聞いていけるコミュニケーションスキルを向上させる教育方法の検討が必要であった。退院支援に関する研修は病棟看護師の退院支援の実践力を促進しており、訪問看護事例を振り返るなどを検討する必要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、研修会を開催させることができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
病棟看護師の退院支援に関する教育方法において、訪問看護を事例検討で振り返る演習を取り入れる。また、在宅移行に関する患者・家族の意思を踏み込んで聞いていけるコミュニケーションスキルを向上させる研修を企画し、実施する。退院支援に関する研修を通して病棟看護師の退院支援の実践力を促進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の蔓延のため、研修会の開催ができなかったので、次年度研修会を実施することになったため。
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