研究課題/領域番号 |
18K10202
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
水田 真由美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (00300377)
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研究分担者 |
坂本 由希子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (20342272)
岩根 直美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (90554527)
米島 望 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (80791011)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ロールモデル / 新卒看護師 |
研究実績の概要 |
ロールモデルの活用として、教育と臨床の協働による就職前の看護学生の不安緩和にむけた卒業前演習の評価を行った。演習にロールモデルとして病院の看護師が参加することで、どのような効果が得られているかの評価を行い、今後の教育内容を検討することを目的とした。演習は、就職前の不安の緩和のための講義・演習1コマ(90分)、注射(皮下注射と採血)の演習2コマ(180分)で行っている。演習グループは就職先の同じあるいは類似グループで、1グループ8~12名で構成した。1グループ毎に教員と病院看護師の2~3名が指導を担当し、学生は実際に皮下注射と採血を指導のもと行った。 卒業前に臨床の看護師がロールモデルとして演習に参加することで、「実際働く場面を想像できたので良かった」「病院での実際を聞くことができたのでイメージがわいた」「実際の病棟での話もしていただけたのでリアルさが伝わった」「自信につながった」などの感想を得た。また、不安について、自己調整との相関を見た結果、演習後には「モデルの設定」と「理由の分析」に正の相関を認め、不安緩和に向けてできない技術の理由の分析にモデルの活用を行うことが示唆された。教員のみの指導だけでなく臨床の先輩看護師が演習に入ることで、ロールモデルを意識する機会となっていると考える。就職前の新卒看護師の不安緩和にむけ、臨床のロールモデルを演習で提示することの有用性の示唆を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、研究が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
実施した新卒看護師へのロールモデルに関するアンケート調査の分析を進める。また、既に行ったインタビュー結果も含め、教育プログラムを作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由:新型コロナウイルス感染症の影響により、研究が進んでいない。 使用計画:データの分析、教育プログラム作成費に使用する。
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