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2022 年度 研究成果報告書

発熱・高体温に対する冷罨法技術のガイドライン開発に向けて

研究課題

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研究課題/領域番号 18K10203
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関県立広島大学

研究代表者

三宅 由希子  県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (60433380)

研究分担者 荻野 哲也  岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90252949)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード冷罨法 / 熱流束 / 皮膚表面温度 / 深部体温 / 血流
研究成果の概要

局所冷却(側頚部・腋窩・手掌)による皮膚表面温と核心温,熱流束,血流を測定した。安静時では31.4-53.6 kJ/m2(10分間)のエネルギー移動量であったが,冷却時では180.0-218.7 kJ/m2に増加した。 体重が60kgの場合,1℃温度を変化させる熱エネルギーは49.8kcalとなり,約210kJとなる。本研究の冷却面積は約0.01m2であり,10分間で約1.5-1.8kJを奪っていた。この量は210kJの1%以下であり,局所冷却が核心温に影響を与える可能性は低い。

自由記述の分野

基礎看護

研究成果の学術的意義や社会的意義

体温上昇には,発熱(fever)と高体温(hyperthermia)がある。発熱(fever)は,解熱期に不快感の軽減,呼吸需要および心筋酸素需要の増大,中枢神経障害,細胞機能障害の予防や改善を期待し冷罨法を行うことが多い。高体温(hyperthermia)では,急速に体温を下げる必要がある。しかし臨床現場では,科学的根拠が曖昧なまま,慣習的に実施されている現状が伺える。冷罨法による熱放散と心地よさの関連を明らかにし,冷罨法の効果や方法の確立を目指した。局所冷却では,深部体温に影響しないことが明らかとなり,体温低下を目的とした冷罨法は不要であり,安全・安楽を確認し実施することが重要である。

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公開日: 2024-01-30  

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