研究課題/領域番号 |
18K10213
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
宮脇 美保子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (10263493)
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研究分担者 |
酒見 隆信 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 特任教授 (30150410)
宮林 郁子 福岡大学, 医学部, 教授 (40294334)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 臨床倫理 / 看護師リーダー / 倫理リーダーシップ / 倫理研修プログラム / 倫理的職場風土 |
研究実績の概要 |
臨床現場では「患者中心の医療・看護の実践」を目指す上で、倫理的問題についていかにアプローチしていくかが重要な課題となっている。特に、日常診療における倫理的問題と常に向き合っている看護師は、「何とかしたい」しかし、「この状況における問題の本質は何か」「どのようにアプローチすればよいのか」といった課題を抱えているのが現状である。そこで、倫理的看護実践を推進できるリーダーを養成するための研修プログラムと教材を開発し、試行をもとにその効果を分析することを本研究の目的とする。 2019(零和元年)年度は、前年度に実施した文献検討および今年度実施予定であったグループインタビュー、米国の医療施設を視察した結果をふまえ「看護倫理研修プログラム」を作成し、研究倫理審査の承認を受ける計画であった。 1)文献検討の結果から、倫理研修を受けた看護師の知識や意識についての調査はあったものの、実際の行動変容に結びついているかという視点が調査した研究は希少であった。研修プログラムの内容を検討するために計画していたグループインタビューは、別の方法で情報を得ることができたため中止した。 2)海外視察は、2019年度末の3月に米国の医療機関を訪問する予定であったが、新型コロナウイルス感染リスクがあることから、次年度に延期することとした。 3)研究倫理審査を受審し、承認後に研究協力施設である病院とプログラムの実施方法について具体的な調整を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究倫理審査の承認を得て、3月に研究協力施設と調整を行い、2020年度4月から9月にかけて「看護倫理研修プログラム」を実施することになっていた。しかし、予想を超える新型コロナウイルス感染の拡大により、研究協力施設と協議の上、当面の間プログラムを実施しないこととした。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は、「看護倫理研修プログラム」を試行し、結果を評価する計画であるが、新型コロナウイルス感染終息の時期が不透明なため、年度内の実施が困難となる可能性も否めない。研究協力施設と情報共有しながら安全を確保した上で実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、海外の医療施設を視察予定であったが新型コロナウイルス感染拡大により延期したこと、グループインタビューで収集予定の情報を別の方法で得ることができたことが挙げられる。次年度は、延期した海外医療施設の視察および、「看護倫理研修プログラム」実施に伴う運営および研究参加者への謝金などに使用する計画である。
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