研究課題/領域番号 |
18K10214
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
石塚 淳子 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (50329520)
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研究分担者 |
渋江 かさね 静岡大学, 教育学部, 准教授 (10377707)
笹野 幸春 順天堂大学, 保健看護学部, 助教 (10809255)
山崎 準二 学習院大学, 文学部, 教授 (50144051)
佐藤 道子 順天堂大学, 保健看護学部, 非常勤講師 (60410510)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 実践コミュニティ / ライフヒストリー / 看護教員 |
研究実績の概要 |
昨年度末のフィンランドへの調査の結果は逐語録にし、複数の研究者で研究会議を数回開催し、データの分析を行った。第1段階として学会発表をしてから論文かを目指すこととし、2020年度の看護学教育学会にエントリーを行った。さらにフィンランドの小中学校の視察の結果は順天堂大学の紀要に投稿した。 研究計画の2年目として、それまでの研究成果を活用し、第1回ワークショップ「看護実践を省察する」を企画した。プログラムの午前中は「基礎看護技術を再考する」とし、順天堂大学特任教授の野村志保子先生を講師に迎え、順天堂大学の実習室で実際に体を動かしながら看護師の手と身体の使い方に注目した看護技術を検討する内容とした。午後は「実践を語りプロセスを聴きとる」とし、4グループを予定し、数人のファシリテーターに依頼をし、看護実践を語り聴くという体験を通して、実践コミュニティの構築を試みることとした。2020年の3月12日に実施する予定で参加者の募集を始めたが、新型コロナウイルスにより、ワークショップの実施を見送らなければならなくなり、急遽、実施を翌年度の8月と9月に延期することとした。 また、若手の看護教員にインタビューを行い、実際にどのような内容の実践で困っているのか、どのようなコミュニティを必要としているか、インタビューを行う予定であった。3名程度の候補者を挙げてインタビューの実施を行う予定であったが、これも新型コロナウイルスの影響により、直接インタビューをするために出向く予定がキャンセルとなったため、次年度に延期することとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究2年目として、それまでの研究成果を活用し、第1回ワークショップ「看護実践を省察する」を企画したが、新型コロナウイルスにより延期となった。若手教員へのインタビューも延期となった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスによる自粛が収まれば、第1回ワークショップ「看護実践を省察する」を実現し、実施・評価・修正のサイクルを2回は行いたい。2020年度内にワークショップの開催が可能かどうかは新型コロナウイルスの収束状況を考え、学校が再開されてからの検討が必要となる。もし大学という場所に何人も集まることが難しい状況であるならば、ICTを活用したオンラインでの実践コミュニティの構築という方向修正が必要となるであろう。 最終年度になるため、社会の状況に合わせたプログラム開発になるように、研究者らと検討を始め、次の申請に向けて準備を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
企画していたワークショップは新型コロナウイルスのために延期となり、使用予定の交通費、謝金、アンケート調査費が未使用となったため。
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