研究課題/領域番号 |
18K10219
|
研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
滝沢 美世志 中部大学, 看護実習センター, 助教 (20736269)
|
研究分担者 |
太田 勝正 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (60194156)
前田 樹海 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 道徳的感受性 / 看護学生 / フォーカスグループインタビュー / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
本研究においては、我が国における看護学生の道徳的感受性を評価するための標準ツールとして広く活用するために、①道徳的感受性尺度第2版を改訂して道徳的感受性尺度看護学生版第3版を開発すること、②開発した学生用の第3版と看護師向けの既存の道徳的感受性尺度との整合性を確認することを目的として進めている。 2019年度は、看護学生を対象としたビニエット方式のフォーカスグループインタビューに向けて、道徳的感受性を構成する3つの要素を端的に表現した道徳的に問題のある3つの場面を含むシナリオをパワーポイントにて作成した。また、作成したビニエットを用いて看護学生にフォーカスグループインタビューを実施するために便宜的に抽出した1校の看護専門学校生、および1校の看護大学生にリクルートを開始した。 今年度は、作成したビニエットを用いて看護学生を対象としたフォーカスグループインタビューを実施し、その結果に基づいて第3版draft1を作成する計画にしている。さらに、第3版draft1を用いて、別の看護学生を対象とするフォーカスグループインタビューを実施して、質問文で問われている意味内容が理解できるか内容妥当性の確認をする計画にしている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
看護学生を対象としたビニエット方式のフォーカスグループインタビューに向けて、ビニエットを作成した。また看護専門学校生、および看護大学生を対象としたフォーカスグループインタビューのためのリクルートを開始したが、新型コロナの影響で対象とする看護専門学校、看護大学が休校となったためフォーカスグループインタビューの実施には至らなかった。そのため、計画よりやや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
看護専門学校、看護大学の休校措置が解除された際に、看護学生を対象としたフォーカスグループインタビューのリクルートを実施してフォーカスグループインタビューを実施する。その後、第3版draft1を作成し、それを用いて内容妥当性の確認のために別の看護学生を対象としたフォーカスグループインタビューを実施して必要な修正を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
(理由)COVID-19の影響により予算執行の遅れが生じているため。具体的には次の3点である。①看護学生を対象としたビニエット方式のフォーカスグループインタビューの実施ができなかったこと、②当該ビニエット上映に用いるプロジェクタが未購入であること、③演題登録していた国際ケア倫理学会が開催中止になったこと (使用計画) 2020年度は、看護学生を対象としたフォーカスグループインタビューで使用するビニエット上映のためのプロジェクターを購入する予定である。また、国際倫理学会が開催された際には、それまでの研究成果について参加、発表をする予定である。
|