研究課題/領域番号 |
18K10232
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内海 桃絵 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (40585973)
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研究分担者 |
内藤 知佐子 京都大学, 医学研究科, 助教 (10405053)
谷口 初美 九州大学, 医学研究院, 教授 (30295034)
任 和子 京都大学, 医学研究科, 教授 (40243084)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | シミュレーション教育 / ファシリテータ / ファシリテーションスキル / 自信 / プログラム開発 |
研究実績の概要 |
看護実践能力強化の取り組みが求められる中、シミュレーション教育が注目されている。効果的なシミュレーション教育にはファシリテータの存在が不可欠だが、学習者の反応に的確に対処し学習を促すことは難しく自信を持てない人が多い。学習者の反応が様々なことから“生もの”とも言われるシミュレーション教育において、ファシリテーションスキルの活用実態やファシリテータ初心者と熟練者の違いは明らかにされていない。そこで本研究では、シミュレーション場面の分析から効果的なファシリテーションスキルを抽出し、看護シミュレーション教育ファシリテータの成長の軌跡を可視化し、レベル別教材の開発の基礎とする。それにより現状の把握と目標の明確化を可能にし、確実なステップアップを支援することでファシリテータとしての自信に繋げる。延いては効果的なシミュレーション教育の拡充、質の高い看護師の育成に貢献する。今年度はインタビュー調査を計画し倫理委員会の承認を得たが、インタビューの実施には至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
看護シミュレーション教育のファシリテータを対象に、ファシリテーションスキルの活用実態やファシリテーター初心者から熟練者となる成長の軌跡、どのような経験からファシリテーターとしてのやりがいを見出しているのかは明らかにすることを目的にインタビュー調査を実施する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、インタビュー実施が困難となり、実施できていない。各医療施設におけるシミュレーションを用いた研修についても中止や延期を決定されており、インタビュー方法や時期の再検討が必要になっている。
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今後の研究の推進方策 |
看護シミュレーション教育のファシリテータ経験者を対象に、ファシリテータとしてのスキル獲得の軌跡を明らかにすることを目的に、インタビュー調査を実施する。インタビューにより、ファシリテータとしての成長の過程を可視化し、各段階に必要な支援を明らかにする。それを教育プログラムに反映させる。 インタビューは半構造化面接とする。対象者は、関西地区のファシリテータ勉強会のグループに参加している者とし、スノーボール方式でリクルートする。新型コロナウイルス感染症に考慮し、Webでのインタビューも検討する。対象人数は10~12例とし、内容分析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビューデータの逐語録作成、成果発表のための英文校正代、投稿費用、成果発表の旅費などに使用する。
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