研究課題/領域番号 |
18K10234
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
森木 妙子 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 教授 (60380317)
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研究分担者 |
下田 真梨子 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 助教 (10759400) [辞退]
菅沼 成文 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 教授 (50313747)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 病院経営 / 看護師長 / マネジメントツール / 看護管理 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,現場責任者の病院経営マネジメントに関する知識を現場で活用するためのツールを作成し,これを用いた看護管理を行う有用性を検証することである.研究方法は仮説検証型研究デザインを用い,マネジメントツールを用いた看護管理教育の介入後にアンケート調査を行った.研究対象は,急性期病院(7:1看護)の看護師長,副看護師長,主任である.その結果,病院経営マネジメントツールの指標として,【患者状況に連動した日常生活業務量やベッドサイドへの介入を査定する指標】【ベッドコントロールを促進するための退院支援状況の判断指標】【医療安全徹底の看護を査定する指標】【病院経営の収益に影響する指標】の4因子が抽出された.また病院経営マネジメントツールの看護管理の実際への役立て方として,【収入を増やすための病院経営参画に役立つ】【病棟運営上の具体的な取り組みに役立つ】【無駄をなくす管理に役立つ】の3因子が抽出された.因子得点を用いて潜在変数<病院経営マネジメントツール>はパス係数0.88(決定係数0.78)の強さで潜在変数<看護管理への活用>に影響を与える構造でありモデルの採択によりその有用性は検証された. 結論として,現場責任者として病院経営マネジメントツールの各指標の情報を部署ごとの経営評価として使い,病院の経営参画を目的にマネジメントツールを継続して使うことや,意識的に看護管理のアクションをおこす重要性が示唆された.
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