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2020 年度 実施状況報告書

量的な看護研究における統計手法利用の現状分析と報告のためのガイドラインの提案

研究課題

研究課題/領域番号 18K10244
研究機関大分県立看護科学大学

研究代表者

佐伯 圭一郎  大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (50215521)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード看護研究 / 量的研究 / 統計学 / 論文執筆 / ガイドライン
研究実績の概要

前年度までの研究結果として明らかになっている看護系学術雑誌における量的看護研究論文執筆ルールにおいては統計学的見地からの記載はほぼ整備されておらず,統計解析結果の記載状況についてのばらつきが大きいという現状を踏まえ,ガイドラインの必要性と作成すべきガイドラインの方向性を整理した。また,医学や心理学などの他領域学術雑誌の統計に限定しない論文執筆ルールや研究報告のための各種ガイドラインを参考に,作成すべきガイドラインの骨子を検討した。
具体的には,ガイドラインは狭い意味での統計分析結果の記載ルールだけではなく,量的研究結果を正しく表現・伝達するために必要な各種情報とその適切な表現方法を含む内容とすること,量的研究や論文執筆の初心者にも確認しやすいことをねらいとして,全体を平易な記述かつコンパクトな分量に整理すること,この2点を基本方針とした。
ガイドラインの内容の大きな構成は,本ガイドラインのねらい,量的研究において統計学的見地から記載すべき項目(理由と記載形式・内容),統計学的な分析の記載についての総論と各論である。さらに,必要に応じ参照すべき書籍やインターネット上の情報についても付録として整理している。
このように,検討した基本方針に従ってガイドラインの作成を開始し,おおよその完成に近づいた状態となった。しかし,統計学領域の専門家や看護系学術雑誌の査読や編集に携わる立場の方々と意見交換を行う機会が得られず,修正・追加等を行って最終的な完成にいたる段階には達しなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍によって,統計ならびに看護系の学会で編集委員会等の担当者や一般の研究者と自由に意見交換する機会が持てなかったことによりブラッシュアップできなかったこと,さらに教育・学務におけるコロナ対応による多忙等の理由で,研究の進行が大きく遅れている。

今後の研究の推進方策

オンラインでの研究者間の交流・学会開催については,前年に比べてスムーズに進められる状況になってきた。
そのため,直接対面しての交流・意見交換は実現できなくてもオンラインでの交流,ウェブサイトでの意見募集などにより,ガイドラインのブラッシュアップを図り,2021年度中に最初のバージョンを完成させ,公開を行い,本課題を完了する予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍で学会参加・出張が中止となり,統計学を専門領域とする研究者へのヒアリングができなかったことなど,研究が大きく遅滞し,そのための旅費を中心に研究費が執行できなかったため,次年度使用額が発生した。
2021年度は学会参加費および非オンライン開催の場合の旅費,および成果公開用のウェブサイトの維持に経費を使用する。

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公開日: 2021-12-27  

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