研究課題/領域番号 |
18K10250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
櫻井 嘉信 千葉科学大学, 危機管理学部, 准教授 (90600221)
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研究分担者 |
黒木 尚長 千葉科学大学, 危機管理学部, 教授 (30225289)
冨樫 千秋 千葉科学大学, 看護学部, 教授 (40312897)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 熱中症 / スポーツ / WBGT / 風速 / 高齢者 / サウナ / 体温 / 入浴熱中症 |
研究成果の概要 |
日本では、最大で年間95000人(0.075%)が熱中症で救急搬送され、高齢者に多い。 65歳以上の銚子市民を対象にWBGT値記載や体温測定などの熱中症予防行動の効果について無作為化比較試験を行ったが、有意差はなかった。この実験自体が予防行動の一つで対象自体に、熱中症予備軍がいないことに気づいた。2019年、2022年にNAHAマラソンで、コースの7カ所で気象測定を行いリアルタイムにWBGTを掲示し、熱中症に対する注意喚起を行ったところ、熱中症患者は、例年よりも減少傾向にあった。 つまり、熱中症の危険性を軽視している人が熱中症になりやすく重症化しやすいことがわかった。
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自由記述の分野 |
救急救命学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
暑い時期のマラソン大会、クーラーをつけない高齢者の室内熱中症、9月の運動会練習中の生徒児童の熱中症、高齢者の入浴熱中症など、様々なシーンで熱中症は起こるが、暑熱環境に一定時間暴露されないかぎり熱中症は起こらない。暑熱環境における、WBGT、暴露時間が掌握できていれば、頻回の体温測定があれば、熱中症は起こらない。高齢者は暑さと湯の熱さを感じない点がピットフォールであり、「暑くてもクーラーをつけない」、「熱い湯に長く浸かり続ける」が重症熱中症を引きおこす。熱中症の危険性を軽視している人が重症熱中症になりやすいので、彼らへの注意喚起こそが重要である。
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