研究課題/領域番号 |
18K10255
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
原 三紀子 東邦大学, 看護学部, 教授 (90291864)
|
研究分担者 |
小長谷 百絵 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (10269293)
齋藤 登 獨協医科大学, 医学部, 教授 (10225724)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 聴く / self-awareness / 積極的傾聴 / こころのケア / 神経難病 / 看護師 / 教育プログラム |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、神経難病看護師<聴く基盤>を強化するための教育プログラムを構築することである。研究者らの先行研究から、神経難病患者の思いや気持ちに触れることへの不安や苦手意識などが看護師の「聴く」力を妨げていたことが明らかになった。これらの結果をもとに看護師の<聴く基盤>を強化する方法として「self-awareness」を促進させる教育プログラムを構築し、教育セミナーを実施した。研究参加者は、他者からのフィードバックにより自分と向き合い、自分の聴き方の傾向に気付くきっかけを得ており、フィードバックを受けることが「self-awareness」を促進する上で有効であることを確認した。
|
自由記述の分野 |
神経難病看護
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経難病は治療法が未確立であるため、患者やその家族が抱える不安は尽きない。また、先の見えない不安を抱える中で治療法の選択などさまざまな意思決定が求められることから、迷いや混乱など心の内に抱える課題は尽きない。そのため、難病看護におけるこころのケアは重要な位置づけにある。看護師自身の<聴く基盤>を強化し、聴くことを通して神経難病患者や家族の心に寄り添う看護が行えることは、難病看護の質の向上につながる。さらに、こころのケアの取り組みの蓄積は看護へのやりがいへとつながり、看護師の離職防止にも貢献できると考える。
|