研究課題/領域番号 |
18K10270
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
竹之内 沙弥香 京都大学, 医学研究科, 准教授 (00520016)
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研究分担者 |
小池 宏子 (岡田宏子) 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30849352)
近田 藍 京都大学, 医学研究科, 助教 (10883647)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | アドバンス・ケア・プランニング / 看護倫理 / 緩和ケア / 意思決定支援 / 医療倫理 |
研究実績の概要 |
【研究の目的】 将来の意思決定能力の低下に備えて、医療専門職が患者やそのご家族とケア全体の目標や、価値観、具体的な治療・療養の希望について話し合う過程は、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)と呼ばれ、医療専門職がACPの支援を通して、適切に患者の意思決定を支援することの重要性が国内外で強く認識されている。申請者はこれまでに、日本の文化的背景を配慮した進行がん患者への日本型のACP看護支援モデルを検討してきたが、未だ一般化されるには至ってない。 そこで本研究では、進行がん患者を対象に、「日本型ACP看護支援モデル」の有効性について、量的・質的研究における分析結果を混合研究法を用いて多角的に検討することで、看護師が本モデルに基づいたACPを支援することにより、患者の人生の最終段階における医療に関する決定プロセスが円滑に進展し、Quality of Life(QOL)の維持・向上に寄与するか評価する。
2021年度は、『がん患者が「最期まで自分らしく生きる」を支える日本型ACP看護支援モデル』(以下「本モデル」とする。)の研究計画に基づき、研究分担者および研究協力者らと、本モデルの有効性を評価するランダム化比較試験の実施可能性試験を実施した。 本実施可能性試験の中間評価において、研究が調査対者に有害/負担となる状況をもたらしているとは考えにくく、プロトコル改訂の必要はなく、研究継続は可能であるとの評価を得た。その後、目標症例数とした60例中、55例の登録を終え、当初の計画通り観察を継続した。
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