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2020 年度 研究成果報告書

外来化学療法中のがん患者に対する症状の増悪予防を目的とした遠隔看護システムの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K10278
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58060:臨床看護学関連
研究機関公立小松大学

研究代表者

佐藤 大介  公立小松大学, 保健医療学部, 准教授 (20524573)

研究分担者 霜山 真  宮城大学, 看護学群, 講師 (00626559)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード遠隔看護 / 外来化学療法 / 症状 / 増悪予防 / がん患者 / システム開発
研究成果の概要

外来化学療法を受けるがん患者に対する遠隔看護システムの構築と、症状の増悪予防及びQOL向上を目指し、T-SCOTの実践・評価をすることである。男性8名(66.6%)、女性4名(33.4%)で平均年齢が68.6±5.2歳であった。介入3か月後のMDASI-JとQOL-ACDの比較は、MDASI-Jにおいて有意な差が認められなかった。QOL-ACDでは、精神・心理状態(p=0.02)、QOL総得点(p=0.01)において、介入群の得点が有意に高く、QOLが高かった。介入群は自分の症状を可視化して確認できる点、医療者から日々見守られている安心感、医療者からのタイムリーな反応によってQOLが高かった。

自由記述の分野

臨床看護

研究成果の学術的意義や社会的意義

開発した遠隔看護システムは、血圧測定や体温・SPO2など測定した値がBluetoothを利用して自動的にクラウドへデータが保存される機能を付与させるなど、高齢者の多いがん患者のICT操作の負担感を軽減できる。これによりがん患者は長期間継続的にICTを活用し、自身の行動変容につなげることができた。
看護師は遠隔看護を通して患者との関わりが密になれば患者の主体性や行動変容に対する関心を高める効果があり、主体的療養行動の支援者としての看護師の役割を再認識することができた。今後外来で治療を行いながら自宅で療養している患者に対してタイミングのよい支援を構築できたことは本研究の持つ意義は大きいと考える。

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公開日: 2022-01-27  

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