研究課題/領域番号 |
18K10279
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
山手 美和 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (80347202)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 乳がんサバイバー / 家族 / 家族の成長 / 看護ケア |
研究実績の概要 |
本研究の全体的な目的は、乳がんサバイバーにとっての「がんと共に生きる」体験における「家族として成長していく軌跡」を支える看護ケアとは何かである。 平成30年度の研究課題は、本研究の核となる概念に関する文献研究を行い、研究の動向を明らかにすることであった。1)本研究の核となるBenefit-FindingとPost-trumatic G rowthの概念分析、並びに2)がんサバイバーの患者・家族を対象とした文献検索を行い、研究の動向を検討することとした。 1)と2)と両方共に文献検索を行った結果、がんサバイバーのPost-trumatic Growthの研究は増加傾向にあり、がんと共に生きる意味を見いだしながら、がんと共に生きることを支える看護ケアの開発は重要であること考える。また、患者自身もピアサポートを活用したり、情報検索、情報収集などを行い、医療者へのおまかせ医療から患者自身が、がんと共にどのように生きていくのかということを考えながら、がん医療を受けていることが推察された。しかしながら、初期治療期間中、再発時における研究は多いものの、診断時から終末期における包括した医療体制の整備の必要性も推察された。また、本研究の対象の乳がん患者の家族に関する研究は日本ではあまり行われておらず、海外の文献が多い。そのため、乳がん患者と家族が「乳がん」と診断されどのような体験をしているのか、研究をしていくことの重要性が示唆された。 研究者自身が平成30年度の途中からから病気休暇に入っており、文献検索、概念分析が十分にできていないのが現状である。そのため、病気休暇復帰後はさらに、文献検討等を行い、研究を進めていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究者が病気休暇を取得することになったため
|
今後の研究の推進方策 |
共同研究者の追加等を行い対処する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究者が途中から病気休暇を取得したため研究を予定通り進めることができなかったため。
|