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2019 年度 実施状況報告書

がん化学療法による手足症候群および爪囲爪炎の早期検出と新規外用剤による予防的介入

研究課題

研究課題/領域番号 18K10287
研究機関高知県立大学

研究代表者

池田 光徳  高知県立大学, 看護学部, 教授 (70212785)

研究分担者 小原 弘子  高知県立大学, 看護学部, 助教 (20584337)
井上 正隆  高知県立大学, 看護学部, 講師 (60405537)
坂元 綾  高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584342)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードマルチキナーゼ阻害薬 / 手足症候群
研究実績の概要

昨年度までの検討では、ヒトの手指の体型の変化を3Dスキャナーを用いて検討することには限界があることが判明した。すなわち、手指の表面をスキャンしてその微小な凹凸を含めた体積の算出は、理論的かつ機材的には可能であったが、ごくわずかな体積の変化(例えば手指にセロハンテープを1巻きするなど)を検出するほどの感度がないことが分かった。
そこで、方策を変更して、本年度はあらたな手指腫脹測定デバイスを導入した。導入したデバイスはプレチスモメータでMK-101CMKPIで、本器機はアルキメデスの原理を応用したもので、被験手指を小型水槽に浸漬して、排除された水の質量を計測することにより、被験手指の体積を算出するものである。我々が使用するデバイスは、ラット・マウスなどの実験動物の肢の体積を測定する目的で開発された基本モデルを、ヒトの手の任意の1指が浸漬できる小型水槽に改変したものである。現在は、パイロット実験として健常人の手指の体積を測定して、測定手技を標準化しているところである。
一方、被検者のリクルートメントであるが、現今のマルチキナーゼ阻害薬を使用したがん化学療法の実際は、入院中にマルチキナーゼ阻害薬を導入(開始)し、数日間経過を見た後に外来通院に切り替える方法が一般的になった。したがって種々のパラメータや機器を用いて、長期経時的に手足症候群の発症を探知することは極めて困難である。さらに、手足症候群を予防すべく当初からいわゆる保湿剤を外用し始めている症例がほとんどである。そこで、条件を一定にさせるために、リクルートする患者を入院中の患者に絞り、観察日を導入当日(=前)と3日目(=後)での、手の各部位での皮膚水分量、メラニン量(黒さ)、ヘモグロビン量(赤さ)、末梢血流量、リングゲージおよび体積測定(プレチスモメータ)を実施している。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

検討するマルチキナーゼ阻害薬の種類が選択できたこと、HFSでの手指の変化を追うことが出来そうなパラメータが選択できたこと、数例において検討が終了できたことは、期待通り研究が進んでいることを意味する。
プレチスモメータを用いた新規な手指体積計測の手段を見いだせたことは、本研究に望外に期待が持てる点として挙げられる。
しかし、被検者の入退院のタイミングで最大3日後の検討は可能であるが、長期経時的に手足症候群の発症を検討することが困難であることが分かった。このことは、HFSの超初期のパラメータの変化しか検出できないという、本研究での限界を意味する。

今後の研究の推進方策

これまでに絞り込めたパラメータ、すなわち皮膚水分量、メラニン量(黒さ)、ヘモグロビン量(赤さ)、末梢血流量、リングゲージおよび体積測定(プレチスモメータ)を用いて、マルチキナーゼ阻害薬導入当日と3日目での、手指の変化について症例を増やしていきたいと考えている。
HFS予防のための積極的介入を実施するためには、看護領域の研究には限界がある。投与されている既存の保湿剤の予防効果を検討する観察研究を実施していきたい。

次年度使用額が生じた理由

保湿剤の調整のために脱泡装置付き撹拌機の購入が必要であるが、本機器が高価(950,000円以上)であるため、次年度に次年度助成金と合わせて購入する必要があるため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 高知県内における糖尿病患者のフットケアに関する調査.2019

    • 著者名/発表者名
      坂元 綾,池田光徳
    • 雑誌名

      高知女子大学看護学雑誌

      巻: 44 ページ: 136-144

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-01-27  

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