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2022 年度 実績報告書

がん患者向けディシジョンエイドを系統的に開発し活用できる医療者育成プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10291
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大坂 和可子  慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70322344)

研究分担者 中山 和弘  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
米倉 佑貴  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50583845)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード意思決定支援 / 教育プログラム / ディシジョンエイド / がん / 医療者
研究実績の概要

前年度、DA開発者向け中心のワークショップを含む教育プログラムを構築したが、DA開発よりもDA活用に関心を持つ医療者が多いことが予想されたため、DA活用と開発に関する知識を学ぶオンラインオンデマンド形式の教育プログラムに修正した。教育プログラムは、3つの講義動画視聴<1)ディシジョンエイドとは?(視聴時間 約20分)、2)ディシジョンエイドの作り方(視聴時間 約 30分)、3)ディシジョンエイドの使い方、効果(視聴時間 約20分)>と、ディシジョンエイドの作り方で活用できるワークシート(補足資料)とした。
所属施設研究倫理審査委員会承認後、機縁法により研究対象者を募集しFesibility Studyを実施した。同意取得後に研究対象者は、受講前のオンラインアンケート回答、オンライン教育プログラム受講、受講後1週間以内のオンラインアンケート回答に協力した。研究対象者40名は、平均年齢43.5歳、平均臨床経験年数15.6年、男性10名、女性30名、職種は、医師15名、看護師13名、助産師4名、理学療法士1名等であった。講義動画の評価では、1)と3)はわかりやすく、長さも適切との評価であったが、2)において内容と長さの改善の必要性が示された。全体の満足度やDA活用意図は「とてもそう思う」「そう思う」と回答した者が9割を超えたが、DA開発意図は「とてもそう思う」「そう思う」と回答した者は65%であった。今後の改善点として、臨床での実践例を知りたい、ロールプレイを実施したいなど、実践に直結する学習へのニーズがあった。DA活用と開発の双方を学べる教育プログラムとして提供したが、今回の研究結果から、DA活用を考える医療者にとって、DA開発に関する学習内容は学習ニーズに合わない可能性があり、ニーズに合わせて学習内容を整理した教育プログラムへ改善する必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] <i>BRCA</i>病的バリアントを有する女性の乳房および卵巣の健康管理方法選択のためのディシジョンエイドの作成と当事者による内容適切性評価2022

    • 著者名/発表者名
      大川 恵、大坂 和可子
    • 雑誌名

      遺伝性腫瘍

      巻: 22 ページ: 9~16

    • DOI

      10.18976/jsht.22.1_9

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] パネルディスカッション3 がん患者の持つ力に沿った意思決定支援のアウトカム「ディシジョンエイドを活用した意思決定支援におけるアウトカム」2023

    • 著者名/発表者名
      大坂 和可子
    • 学会等名
      第37回日本がん看護学会学術集会
    • 招待講演
  • [備考] 患者さんとご家族のための意思決定ガイド

    • URL

      https://www.healthliteracy.jp/decisionaid/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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