研究課題/領域番号 |
18K10293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
山幡 朗子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (40440755)
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研究分担者 |
春田 佳代 修文大学, 看護学部, 教授 (60329828)
山本 さゆり 愛知医科大学, 医学部, 講師 (10268021)
水田 文 修文大学, 健康栄養学部, 講師 (90367665)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 過敏性腸症候群 / 生活習慣 / 看護援助 |
研究成果の概要 |
過敏性腸症候群(以下,IBS)患者,対照者を対象に一週間継続的に生活習慣,主症状の記録,および質問紙調査を行った. IBS患者のQOLは低く,不安も強い傾向にあった.一週間の排便回数は対照者との差はなかったが,整腸剤等を内服している者が多く,腹痛,腹部膨満感等の症状を有していた. 活動量計を用いた調査では,身体活動量は対照者に比較してIBS患者では少なかった.一方で,IBS患者の中でも運動を習慣化し,活動量が多い方もみられ,個人差が大きいとも考えられた.IBS患者は睡眠問題をかかえる傾向にあり,食物摂取頻度調査より,IBS患者および対照者ともに脂質摂取量が多いことが認められた.
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自由記述の分野 |
看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IBSの治療目標は,患者自身の報告による主症状の改善が得られることであり,それだけでは入院による治療や医療処置の必要性がある疾患ではない.特定の医療処置の必要もなく,医学的側面の管理においては看護の対象とならないことがほとんどである.しかし先行研究では,慢性疾患の患者の心理的および社会的支援のニーズに合わせた「日常生活への統合」の必要性が述べられ,自己管理を必要とする疾患においては,看護師からの生活面への指導が有効とされている.IBS患者に対して,患者自身による生活習慣の自己管理を促す,看護師による積極的な介入が症状の改善につながると期待できる.
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